従来の乳化剤と比較すると、この発明は低コストと高い経済性という利点がある。この発明の好ましい状態に従って乳化剤を添加してつくった重油Aエマルジョン燃料、重油Bエマルジョン燃料、そして重油Cエマルジョン燃料の燃焼テストの結果は以下のとおり。
1.重油Aのエマルジョン燃料は重油A81(80%)、水21(20%)、そして1,000分の50の乳化剤(重油A+水の総量に関して)。また、乳化剤は以下の成分を含む。
【表1】で、この発明の乳化剤を使ってつくった重油A、重油B、そして重油Cを含む種々のタイプのエマルジョン燃料を燃焼さすことにより生じた窒素化合物や粉塵の量は、従来のエマルジョン燃料のそれよりも少ない。そして生じた窒素化合物の量は、重油Aエマルジョン燃料は60%、重油Bエマルジョン燃料は44%、そして重油Cエマルジョン燃料は55%。生じた粉塵の量は、重油Aエマルジョン燃料は52%、重油Bエマルジョン燃料は93%、そして重油Cエマルジョン燃料は72
%となっている。
ほかのエマルジョン燃料と比較すると、この発明の乳化剤を使ってつくったエマルジョン燃料は、公害の防止にとって良い結果がでた(分析方法は(1)窒素化合物の濃度は、ISK0104の基準に、(2)粉塵の濃度はJISZ8868の基準に従っている)。
【表2】で、浴室でのボイラーによる重油Bエマルジョン燃料および重油Cエマルジョン燃料の燃焼の実際の測定結果は、大きなエネルギー削減効果を示している。従来のエマルジョン燃料にとって、その効果(エネルギー削減と空気清浄化)を最大限にするためには、優れた安定したエマルジョン燃料をつくることが必要だ。均一な微粒子粉砕し、分散した安定的なエマルジョン状態の種々の燃料を得るため、この発明の乳化剤を使うことにより、従来のエマルジョン燃料ではできない長期間の保存が可能で、燃焼機械に乳化装置を取り付ける必要もない。また、純粋の石油燃料を既存の燃焼機械に使うことができる。さらに、この発明の乳化剤を使ってつくったエマルジョン燃料はエネルギー削減効果があり、公害を防止することができる。
≪ (2) |
※記事へのご意見はこちら