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「人生」極める

第4回 環境にやさしい職場環境づくりを目指して(後)
「人生」極める
2012年1月12日 07:00
玉屋リネンサービス(株)
代表取締役社長 田中丸 昌宏氏

<人にも街にもやさしくありたい>
0112tamayarinen.jpg 昨年の東日本大震災を境に、高度経済成長に基づく日本の価値観は一変した。これからは、企業も生活者も電力を始めとするエネルギーの節減を考えながら生活することが当たり前になってくる。本当に必要なものを見極め、省けるものは省く。今まで常識と思っていたことを違う角度から見てみると、意外に他のものでも代替が可能であることがわかるものだ。今から5年ほど前、田中丸社長も、業界で常識となっていたことを手放すことで、新たな方向性を見出した。

 従来、リネンサプライ業界では、機械を稼動させるにあたって、油方式ボイラーを使うのが常識だった。玉屋リネン(株)も例外ではなかった。しかし、2004年頃の原油価格高騰の際、懸命にコスト削減の努力をしたにもかかわらず、修復できないほどの痛手を受けた。「その結果、やむなく値上げをする他なくなってしまいました」と田中丸社長。その時の無念が、天然ガスを使用したガス方式ボイラーへと目を向けさせることになった。

 調べてみると、天然ガスは、あらゆる面で石油にまさっていた。まず、燃焼効率が高く埋蔵量も豊富なのでコスト削減に役立つ。さらに、毒性物質を含まず、発火の危険性も低いという面で、地域に安全性を提供できる。さっそく同氏は、「平成18年エネルギー多消費型設備天然ガス化推進補助事業」の制度を利用して、すべてのボイラー燃料を天然ガスに転換した。その結果、工場周辺の生活者へ安心できる環境を提供できたほか、2年間で1,500tのCO2を削減させ、京都議定書の第一約束期間におけるCO2削減目標にも協力することもできた。地域社会にも、国際社会にも貢献できたというわけだ。京都議定書の第一約束期間は2012年に終了するが、エネルギー問題に熱心に取り組んでいくという姿勢に変わりはない。

 2011年、東日本大震災後、地域では、工場施設の安全性に対する関心が高まっている。居住周辺に工場がある地域では、天災被害に追い打ちをかけるような人災被害を恐れている住民もいる。しかし田中丸社長は、すでに住宅街や商店街の人々へ安心と安全を提供できる「都市型リネンサプライ工場」を整えていた。だからこそ、顧客と地域からの信頼を支えに激動の2011年を乗り越えることができたのだろう。東日本大震災後の影響はまぬがれなかった。しかし、明らかな打撃を受けたのは3、4月だけで、その後は着々と前年並みの業績に戻り、10月は上回ることもできたという。これから2年は内部充実に当て、さらに企業の質を高めたいというのが田中丸社長の望みだ。そして「100%とか、完璧ということは、ありえないと思っていますから」と、さらに環境にやさしい企業を目指すことが、50周年までの課題となった。

 しかし2012年、田中丸社長の関心は自社だけにはとどまらない。"福岡の元気度UP"にも大いに興味がある。昨年、業績を挽回できたのも「ホテル業界の方々が、大変がんばって稼働率を上げて」くれたからだという。そして福岡の野球界が年間を通じて元気だったからでもあると考えている。元気のもとは人だ。人の気配があるところは人気が出るし、人気がある街は元気になる。この繰り返しで街は発展する。だからまず、福岡市には元気であってほしい。

 「イベントなどに若者が多く集まる元気な都市になれば、飲食業界なども活性化し、若者の雇用も広がるのでは」と、他の業界にも関心を寄せるのは、異業種同士の連携が、福岡市という大きな経営基盤を活性化させ、それぞれの分野を潤すと考えているからだろう。ひとりで、そして一企業だけで元気であり続けることは難しい。

 都市に魅せられて集まる人々が気持ちよく休息できるよう務めるのはリネンサプライ業の使命だ。元気よく躍動する街に、良質なリネンと安らぎを供給する準備はすでに整っている。

【黒岩 理恵子】

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