15日、北九州市小倉北区の男女共同参画センターにおいて、みんなの党の「タウンミーティングin北九州」が行なわれた。3回目となる今回は、党代表の渡辺喜美氏を迎え、次の衆議院議員選挙を見据えた議論が行なわれた。
会の冒頭、党関係者が「解散が3月でも戦える」と臨戦態勢をアピール。続いてあいさつに立った佐藤正夫 同党福岡県第10区支部長(元福岡県議、衆院選福岡10区立候補予定)は、「今は明治以来の変革の時」「一人ひとりの絆の選挙をしたい」と、来場者に支持を呼びかけた。
タウンミーティングは渡辺代表の講演を中心に進められ、日本の成長戦略のほか、脱官僚、小さな政府、地域主権といった、同党の「アジェンダ」について意見が交わされた。とくに今国会で議論されている消費増税については、「負担を国民にお願いするなら、まずは国が身を切ることが先」として、各種特別会計の取り崩しを先行させるべきとの認識を示した。
一方、大阪維新の会との連携に関しても多くの時間が割かれた。渡辺代表は「維新八策はみんなの党のアジェンダと共通項が多い」として、同会の方針を支持するこれまでの立場を重ねて強調。加えて、「実は一昨年(2010年)の9月、維新の会が立ち上がった当初、橋下さんの側から連携の打診があった」という話も飛び出し、会場には、身を乗り出して聞き入る支持者の姿も見受けられた。その後、佐藤氏から活動報告などが行なわれ、最後は「頑張ろうコール」で約1時間半のタウンミーティングを締めくくった。
講演後に報道陣の取材に応じた渡辺代表は、解散時期の見立てについて、大きなうねりとなりつつある(みんなの党や大阪維新の会といった)第三極の機先を制することが「野田総理、谷垣総裁に共通している利害だ」として、「早期の談合解散」の可能性を示唆した。また、大阪維新の会との連携については、「政策が同じなら一緒にやるのは当たり前」と発言。先の大阪ダブル選挙で連携した実績を例に、あらためて同会との親密な関係をアピールした。
今回参加していた有権者からは、「立ち見が出るほどの盛況ぶりに驚かされた。ご年配の出席者が多かったので、若い人たちにも支持を広げていくことが今後の課題だと思います。私はボランティアで障害者の自立支援をしているのですが、お役所の仕事ぶりがネックになって支援が進まないケースが少なからずありました。役所中心の社会構造を変えたいという渡辺代表の考えには共感するところがあります。ぜひとも頑張って欲しいと思います」と、同党へ寄せる期待を語った。
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