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固い財務基盤を持つ頭ひとつ抜きん出た存在(前)~(株)ゼネラルアサヒ
特別取材
2012年2月22日 16:00

 厳しさを増す印刷業界において、最新の設備を有することで、顧客の満足度アップとさらなる顧客の囲い込みを展開する(株)ゼネラルアサヒ。業界でも有数の財務基盤を持つことで、地場での知名度も高い。業界への逆風に晒されているなかでも同社の経営の強さを改めて検証してみた。

<デジタル化先駆者の優位性を保つ>
 (株)ゼネラルアサヒは1955年2月、松岡弘則氏が旭印刷として印刷業を目的に個人創業したことが始まりとされる。法人化は64年10月、旭印刷(株)の商号で株式会社としてのスタートを切っている。

02222_GA.jpg 88年12月に、創業者の松岡弘則氏の子息である松岡弘明氏が2代目として代表取締役に就任。先代から受け継いだ経営者としての素質が十分に活かされていることを示すように、さらに同社の業績は安定。並行してグループ会社の拡大路線がなされていった。90年4月には、現商号へと社名を変更。本社は福岡市東区松田に移転登記しているものの、事実上の本社機能は糟屋郡粕屋町としてさしつかえない。

 この頃、同社の経営路線の変化が現れる。市場ではデジタル化が進み始め、紙媒体を持つ印刷業者の枠に囚われない活動を始めたのだ。九州大学と連携し、時代に先駆けて3D人体デジタルデータの研究を開始。また、96年10月にはGAデジタルグラフィックス研究所を設立したことで、デジタルデータの研究をさらに加速。このことが、一介の印刷業者としての概念を変え、変化著しくなる市況で優位性の基礎を保ちつつ、経営基盤の構築がなされたのだった。

<顧客満足度向上で優位に立つ>
 取締役の役員人事では、管理本部長であった峯取締役が監査役に回り、監査役の元・NTTドコモ代表であった猪立山氏が辞任。また、財務部長の小田重文氏が今年6月に取締役に就任して役員の移動が行なわれた。ただ、役員数の増減はないが、旺盛な設備投資の影響もあり、従業員は増加傾向にある。

 同社の取引先はTOTO、岩田屋グループ、JR九州など地場優良顧客を抱え、ジモスやキューサイ、そして悠香など、健康食品業者などのダイレクトメールの制作も手がけると聞く。とくに岩田屋グループにおいては、現代表が学卒後に岩田屋に入社して6年間ほど勤務した経緯から懐に入り、JR九州は親しい大学教授とのパイプから開拓がなされたと聞かれる。豊富な人脈が経営に活かされているのも、大きな特徴である。

(つづく)
【道山 憲一】

| (後) ≫

<COMPANY INFORMATION>
代 表:松岡 弘明
所在地:福岡県糟屋郡粕屋町柚須94
登記上:福岡市東区松田3-777
設 立:1964年10月
資本金:5億5,456万円
売上高:(11/3)140億2,281万円


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