27日、宗像市の中核商業施設「くりえいと宗像」において、スポーツクラブ「快適倶楽部 リフレ くりえいと宗像」の竣工式が行なわれた。同施設のオープンは6月1日。「快適倶楽部 リフレ」としては、北九州市若松区の本店に続く2店目の店舗展開となる。竣工式には貞末県議(元県議会議長)や谷井博美宗像市長をはじめ、多くの来賓が参加。なかには東京に本部を置くフィットネス業界誌や地元メディアの記者も見られ、多くの人で賑わう竣工式典となった。
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実は、「快適倶楽部リフレ くりえいと宗像」のオープンが各方面から注目を集めているのには、いくつかの要因がある。
ひとつは、同施設が「医療とスポーツの融合」を成功させた全国でも稀な成功事例であるためだ。スポーツジムと医療機関が手を組んで効果的に健康増進を図ろうとする発想と必要性は、従来から提唱されてきた。しかし、これをスポーツジム側が主導すると人材不足と医師法の壁にぶつかり、逆に医院の内部で行なおうとしても施設の容量などの問題で十分な成果を得られなかったという背景がある。北九州市若松区の「快適倶楽部 リフレ」は、2005年の開業以前から、それらの問題意識を念頭に施設を設計。スポーツクラブのなかに内科医院と調剤薬局を併設し、医師とトレーナーが連携して会員の指導にあたることで、様々な法律上の問題をクリアした。そのため、同施設が提供するメニューには採血などの医療行為(医療機関従事者にしか法律上許されない)が含まれ、クラブの会費は全額が医療費控除の対象となる。利用者から「安心して運動できる」、「経済的メリットも大きい」との支持の声があがるのも当然で、若松店は中高生から高齢者まで1,200名の会員を抱え、朝の開店時から客足の途絶えない繁盛店となっている。
そして、この集客力がもうひとつの注目要因となってくる。「快適倶楽部リフレ くりえいと宗像」が位置する「くりえいと宗像」では、「くりえいと3丁目」という大規模開発が進行しつつある。「サンリブ 宗像店」を中核施設とする大規模商業施設「くりえいと宗像」(運営:株式会社くりえいと)が開業したのは1999年。以降10年余りで、寂しげな田園地区は、宗像市を代表する商業地域へと変貌を遂げ、現在では宗像市における商業売上高の約4割をこの地域が稼ぎ出す。雇用や税収、周辺人口の大幅増加による地元への貢献度合いは非常に高く、第二次開発「くりえいと3丁目」に行政側が期待を寄せるのも無理からぬこと。新たな「まちづくり」における賑わい創出の柱のひとつとして、「快適倶楽部リフレ」の集客力に期待が寄せられている。
また、同施設が、エコロジー(環境)とエコノミー(経済性)を両立させた省エネ実践施設であることや、テクノジム社製(イタリアの高級フィットネスマシンメーカー)最新トレーニングシステムの九州初導入も、フィットネス業界における注目点。省エネへの取り組みはNET-IBの過去の記事を参照されたい。
開業前から大きな期待を集める「快適倶楽部リフレ くりえいと宗像」だが、上限会員数は2,000名。オープン前にもかかわらず、既に約1,000名が会員登録を済ませており、6月1日のオープンまで施設の内覧会を実施するという。オープン記念キャンペーンなどは同施設のHPを参照のこと。
▼関連リンク
・リフレ HP
・医療が融合したスポーツクラブ~快適倶楽部リフレ(前)
・医療が融合したスポーツクラブ~快適倶楽部リフレ(後)
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