食品トレーメーカーの中央化学(株)(本社:埼玉県鴻巣市、宇川進社長)は25日10時から福岡市博多区博多駅前の福岡ファッションビルにて毎年恒例の商談会を実施している。
初日となった25日のゲストには、「食」の提案で全国的に有名なスーパーマーケット、(株)ヤオコー専務で(株)三味の代表取締役社長の小平昭雄氏が講演した。ヤオコーは人気テレビ番組のカンブリア宮殿でも紹介され、人気の惣菜売場が注目されている。関東で118店舗を展開する中堅スーパーマーケット(以下、SM)。本社は埼玉県川越市。会場には約400人のSM経営者や関係者らが集まった。
講演のテーマは「惣菜産業の明日の進路を共有」。小平専務はSMのお客から見たデリカ(惣菜)の存在価値にふれ、「(SMにおいて)売上に占める惣菜の構成比が高いか安いかはお客様の評価」と語り、SMにおける惣菜売り場の重要性を熱弁した。
また小平氏は小売業界の現状について述べ、「(SMは)競争や競合の中で生き残ると一昔前までは言われていたが、これからはコンビニや百貨店、外食産業など胃袋に入る業種すべてに対しての競争となった」と語り、競争相手が増えている現在の小売業において、生き残るためにはさらなる独自性が求められるとした。
ヤオコーの惣菜が人気な理由に関しては、「美味しさを追求すれば必ずお客様の評価はいただける」と語り、売れる惣菜を作るためには味の見直しといかにイノベーションできるかが重要とした。
最後に今回の中央化学の商談会のテーマである「食卓ソリューション」についてふれ、「我々も何もしなければ遅れてしまいます。常に進化して、イノベーションを起こしていかなければなりません」と語り、自社が中心になって立ち上げた組織の「惣菜サミット」への参加を呼び掛けて、閉会した。
なお、中央化学の商談会は今日(26日)まで行なわれる。
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