今年7月末、「峰工芸の決済が不調に終わったようだ」という情報が弊社(データ・マックス)に入った。(株)峰工芸(福岡県筑紫野市)は、1980年11月に加峰敏行氏が創業したのが始まりで、87年12月に法人化された。当初から内装工事を主体とし、主な受注先は(株)大丸装工(現・J.フロント建装)だった。現在の小林克久代表は2代目となる。
1回目の決済不調の後、「J.フロント建装との関係が切れたようだ」という情報が入った。受注の7~8割を占めていたともされており、その後の動向が注目されていた。
もともと、同社は財務体質に問題を抱えていた。直近の2012年5月期の決算では、売上高は10億4,077万円と前期比で増収、当期純利益も395万円を確保したものの、債務超過額は2億948万円にまで膨らんでいた。
そこで今回、10月末に再度の決済不調に陥った。同社から取引先に対し「支払いを遅らせてでも事業を継続したい」旨のあいさつがあったという。別の受注先がすでに入っているとも聞かれるが、主力受注先を失ったこともあり、経営再建の道は極めて厳しいと言わざるを得ないだろう。
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