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「中国に匹敵する可能性も」~カンボジアに進出して4年の(有)ウイングス
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2012年11月22日 13:47

 "エガちゃん"こと江頭2:50さんの強烈なテレビCMで知られる中古車販売のアラジンネットワークの長崎地区のFCを担う(有)ウイングスはただの長崎の中古車販売の会社ではない。現在、カンボジアで中古車販売店、整備工場、和食レストランを経営する。アジアへ進出している国際的な企業なのだ。
 (有)ウイングスは自動車販売会社で経験を積んだ川浪量資氏(48歳)が1999年2月、個人創業した。2002年に設立後、長崎県内で店舗網を拡大。長崎市内中心部のアラジン赤迫店内に本社を置く同社は現在、長崎県内の諫早市、大村市、佐世保市に店舗と整備工場を置く。4年前の08年にカンボジア進出を果たした。
 予想外のカンボジアに進出の経緯と現状を川浪社長に話をうかがった。

<「日本人に似た国民性」>
1122_c.jpg 「知人から神戸のアジアマリン協同組合という10社ほどの経営者の集まりを紹介され加入しました。組合の中で国内ではなく海外で何かやりたいなと考えていた時、理事長がビジネスの拠点としていた中国が人件費高騰に直面したのです。そこで人件費の安いカンボジアに注目が集まりました。日本人で誰も整備工場を兼ねた中古車販売を誰もやっていませんでしたから、おもいきって挑戦することにしました」と川浪社長は語る。

 カンボジアは治安も悪くない。温厚で親日家が多いというイメージはあったが最初は不安だった。そして不安は的中。ネットワークを持たない中で4年前のカンボジアは予想外のアクシデントの連続だったそうだ。

 「(当時のカンボジア人は)仕事に対する考え方が成熟しておらず、学習の機会も少ない。英語が通じない。3つの事を指示しても2つは出来ないといった具合で最初から苦労の連続でした」(川浪社長)。しかも、首都プノンペンといっても信号は少なく、少し郊外に行けば何もない。インフラが整備されていない上に治安は悪くないものの規律がないため、役人に賄賂を渡さないと港に届いたコンテナをなかなか開けてくれないといった事もあったという。

 「タイとベトナムに挟まれている国なのに全然発展していない。最初は本当にうまくいくのか心配でしたが、国民性が勤勉で男女ともよく働くんですよ。日本人と似てるんです。仕事の出来不出来は別として。同じアジアでも周辺諸国には働かない男性が多い印象があったので"これはいける"と確信しました」。

<整備工場に日本企業の依頼が続出>
 川浪社長によると、カンボジアの日本企業進出は中国や韓国と比べて遅れていたという。初めて訪れた四年前、日本企業は約40社だった。それが現在では100社を超えているという。また、川浪社長はこれで思わぬ恩恵を受けているという。それはビジネス対象が現地の富裕層だけではないということだった。

 「当初、我々は中古車販売の店舗しかやってなくて、整備工場を兼ねたガレージは今年3月にオープンしたばかりなんです。でも、訪れる方は日本企業の方々ばかり。これは予想してませんでした」。川浪社長によると現地の自動車整備技術が未熟なため、多くの日本企業が悩んでいたようだ。そこで日本企業が整備することで注目を集めたという。これは富裕層向けのビジネスを行なうためにカンボジア進出を考えるのではなく、現地の日本企業をサポートするということとなり、今、海外へビジネスを考えている企業にとっては、あらたな進出へのキッカケ作りになりそうだ。

<昭和30~40年代のニッポンの様相>
 「カンボジアでは日本企業の方々がたくさん訪れてくれるので飲食店の経営も順調ですよ」。
 川浪社長の思惑は日本の中古車が8割を占めるカンボジア国内において、アメリカから欧州車を並行輸入して富裕層に販売することだったが、これらの予想外の嬉しい事態を経験し、カンボジアでの可能性を改めて感じたという。

 「色々ありましたけど、最近やっとわかってきました。中古車販売と言っても関税は100%以上かかる上に輸送運賃もかかるので日本国内の2.5倍から3倍もするんです。でもこれが売れるんですよ」。カンボジアの富裕層には10万ドル(日本円で約800万円)もする車を買っていく人も珍しくない。「今、カンボジアのマーケットは成功する要素がたくさんあります。法整備が遅れていることに加え、銀行も少ないからローンも組みにくい。テレビ局はあるがCMはまだまだ物足りない。我々の中古車販売を広めたいが、現状は新聞と専門誌一誌のみなんですよ。日本に例えれば昭和30年から40年にかけてではないですか。それでも進出企業も観光客も年々増えています。4年前と比べて目まぐるしく変わってます。これから中国並みに成長するのではないかと思いますよ」と語った。

 最後に一言「可能性があるからやってるんです」。川浪社長の言葉には4年間で培われた経験で体現された自信がみなぎっていた。

【矢野 寛之】

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