11月8日、福岡市水道局が主催する安全講習会と水道事業に関わるセミナーが2部制で行なわれた。福岡市水道工事登録業者約140社にセミナーの案内を送り、各社代表1名に講習参加を呼び掛け、当日は約100名がセミナーに参加。福岡市が保有する技術研修所の研修室が満員になるほどの盛況だった。
最初に、本庁財政局技術管理課の職員による安全講習会が行なわれた。安全意識の高揚と事故防止に関する知識の取得の講演が行なわれ、実際に起こった事故例から危険回避の徹底など実践的な内容が盛り込まれた。
次にセミナーの部では、水道局配水部の担当職員により、老朽管の更新と管路の耐震化について詳しく講演がなされた。とくに総延長約4,000kmにおよぶ配水管が1970~80年代に布設されたことから、毎年40kmの老朽管更新を実施していることを写真やグラフなどで説明。今後も、ライフラインの一端としての耐震強化を推進することとした。
水道局主催としてのセミナー開催は新しい試みで、今後も官民とも質を向上するための良いキッカケとなるのだろう。しかし残念だったのは、2部に分けて講習会とセミナーが開催され、質疑応答の時間も取られてはいたものの、質問など一切なく、水道局からの一方通行のような感じになってしまったことは否めない。業者からも鋭い質問などが出るようになれば、会の意義も生まれてくるのではないだろうか。
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