NET-IB NEWSネットアイ

ビーニュース

脱原発・新エネルギーの関連記事はこちら
純広告用VT
カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

未来トレンド分析シリーズ

LED照明に見る日本発の未来技術の進化(5)
未来トレンド分析シリーズ
2009年12月 2日 07:59
国際未来科学研究所代表 浜田和幸

 他にも、「ジェスチャー操作テレビ」(日立製作所)や「飛び出す電子絵本」(大日本印刷)も愉快な試作品である。前者はリモコン要らずで、手振りジェスチャーで電源を入れたり、消したりできるほか、チャンネル変更や音量調節もできる。センサー技術の進化には驚かされる。

 また、電気を一切使わず、自然にも人間にも優しい加湿器「ミスティガーデン」(宮地商会)も注目に値する。毛細管現象を利用し、水を含んだ不織布製のフィルター表面から400ミリリットルのきれいな水蒸気を発し、空気に潤いを与えてくれる。室内の湿度に応じて、気化速度も自動調節してくれるため、究極のエコ型加湿器といえるだろう。

 実は、この展示会でもひと際人気の高いのがLED照明技術である。省エネ・長寿が売り物の環境配慮型LED照明「イー・コア」(東芝ライテック)は従来の白熱電球に比べ消費電力が10分の1、寿命も4万時間ということで、来館者の関心が高く、準備されたパンフレットが最も早くなくなったという。

 確かに、年間10億本が売れている蛍光灯市場にLEDが広がれば、CO2対策上も大きな効果が期待できる。蛍光灯100本をLEDに変えるだけで、CO2の削減量は樹齢50年の杉350本分に相当するという。いずれにせよ、LEDの仕組みを体験できるコーナーもあり、発光原理を気楽に学べるのがうれしい。

 TEPIAの広い会場には100社近い企業の未来技術が咲き誇っている。しかも、入場は無料。ディズニーランドよりはるかに楽しめること請け合いだ。日本が世界に誇る未来技術のトレンドを体感するためにも、ぜひ一度足を運んでみられることをお勧めしたい。

(了)

【浜田 和幸(はまだ かずゆき)略歴】
090702_hamada.jpg
 国際未来科学研究所代表。国際政治経済学者。東京外国語大学中国科卒。米ジョージ・ワシントン大学政治学博士。新日本製鉄、米戦略国際問題研究所、米議会調査局等を経て、現職。

 ベストセラー『ヘッジファンド』(文春新書)、『快人エジソン』(日本経済新聞社)、『たかられる大国・日本』(祥伝社)をはじめ著書多数。最新刊はオバマ新政権の環境エネルギー戦略と日本への影響を分析した『オバマの仮面を剥ぐ』(光文社)。近刊には『食糧争奪戦争』(学研新書)、『石油の支配者』(文春新書)、『ウォーター・マネー:水資源大国・日本の逆襲』(光文社)、『国力会議:保守の底力が日本を一流にする』(祥伝社)、『北京五輪に群がる赤いハゲタカの罠』(祥伝社)、『団塊世代のアンチエイジング:平均寿命150歳時代の到来』(光文社)など。
 なお、『大恐慌以後の世界』(光文社)、『通貨バトルロワイアル』(集英社)、『未来ビジネスを読む』(光文社)は韓国、中国でもベストセラーとなった。『ウォーター・マネー:石油から水へ世界覇権戦争』(光文社)は台湾、中国でも注目を集めた。
 テレビ、ラジオのコメンテーターとしても活躍中。「サンデー・スクランブル」「スーパーJチャンネル」「たけしのTVタックル」(テレビ朝日)、「みのもんたの朝ズバ!」(TBS)「とくダネ!」(フジテレビ)「ミヤネ屋」(日本テレビ)など。また、ニッポン放送「テリー伊藤の乗ってけラジオ」、文化放送「竹村健一の世相」や「ラジオパンチ」にも頻繁に登場。山陰放送では毎週、月曜朝9時15分から「浜田和幸の世界情報探検隊」を放送中。
 その他、国連大学ミレニアム・プロジェクト委員、エネルギー問題研究会・研究委員、日本バイオベンチャー推進協会理事兼監査役、日本戦略研究フォーラム政策提言委員、国際情勢研究会座長等を務める。
 また、未来研究の第一人者として、政府機関、経済団体、地方公共団体等の長期ビジョン作りにコンサルタントとして関与している。

【最新刊】



*記事へのご意見はこちら

関連記事

powered by weblio


未来トレンド分析シリーズ一覧
未来トレンド分析シリーズ
2011年7月25日 07:00
未来トレンド分析シリーズ
2011年7月21日 07:00
未来トレンド分析シリーズ
2011年7月20日 15:24
純広告VT
純広告VT

純広告用レクタングル


IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル