ある上海市民は、このところ周囲に気を配る市民が増えてきたことを指摘する。「自己主張しながら周囲とコミュニケーションを図るのが中国人の手法」とする一方で、「万博に向けた政府の指導もあり、遠来の客に親切に接しようという気持ちが芽生えている」という。それを証明するように、地下鉄内で20代の男性が60代の日本人男性に席を譲る姿が見られた。
なるほど意識が高いと思った瞬間、同じ車輌で、3人で座っていた40~50代と思しき女性は大きな声で仲間に自分の席の確保を依頼して立ち上がった。頼まれた人は席に物を置いて必至に確保している。あまり対照的な行為に驚いた。
ところがである。席を立った女性は、80代の日本人男性に歩みより、先ほどの席へ連れていった。譲るために席を立ったのだ。促された日本人男性は謝意を示して着席した。経済だけではない。上海市民の奥深さを垣間見た。
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