白石さんは、関西大学大学院工学研究科建築計画学専攻修士課程を修了され、西武百貨店からキャリアをスタートされました。その後、ニッセイ基礎研究所で主任研究員、東洋大学経済学部で助教授・教授を経て現職。専門分野は、「バリアフリー」、「少子・高齢化と地域システム」など、これからの日本社会全体が避けて通れない重要分野ですね。

　そうした調査・研究、教育分野でのキャリアを重ねていかれるとともに、白石さんは政府の委員会、テレビ(コメンテーター)、出版など、多彩な分野で活躍しておられます。2009年3月には千葉県知事選挙に立候補され、結果的には落選されましたが、国や社会に対する強い課題意識は今も健在です。

　私は、白石さんとは「ニッセイ」という縁があります。営業～人事部門にいた私と、シンクタンクにおられた白石さんとは、当時はまったくお会いすることはありませんでした。数年前、さる機会にお会いして、ニッセイ時代のことから世の中に対する課題意識まで、話が盛り上がりました。体育会的気質も、お互いフィットするようです。

　私は企業の組織・人材マネジメント、白石さんは大学教育という分野の違いはありますが、「人」に対する関心という点においては共通する関心事も多くあります。さわやかな春の陽射しの中、丸の内のオフィスを訪ねました。