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力道山時代と同じ熱を持つカンボジアにプロレスマーケット発展の可能性~九州プロレス・筑前りょう太氏に聞く
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2012年11月20日 15:43

 「九州を元気にする」をスローガンに活動を続ける九州プロレスは、カンボジア人レスラーを育成して現地で旗揚げし、公演を目指すプロジェクトを行なっている。九州プロレス代表の筑前りょう太氏が、障害者施設みろく園(社会福祉法人 豊徳会)に勤務する原田貴之さんの紹介で、カンボジアで柔道クラブを運営する福岡県人・野中元量氏が一時帰福した際に面談。意気投合し、カンボジア・アンコールワットで有名なシェムリアップの草原にリングを作り、試合を行なった。九州プロレス代表の筑前りょう太氏にカンボジアに対する思いについて話を伺った。

 ――カンボジアで試合を行なった経緯について教えてください。

1120_tikuzen_ryota.jpg 筑前りょう太氏(以下、筑前) カンボジアで試合を行なうきっかけを作ってくださった方が、プライベートで旅行にカンボジアに出かけられた際、カンボジアで出会った子どもたちに心を救われたというか、もう一度頑張ってみようということを心の底から思われたそうです。

 そんな経緯でカンボジアに対し恩を感じていらっしゃって、恩返しがしたいというか、以前、自分に元気を与えてくれたカンボジアに今度はこちらからから元気を持っていきたいと。それが、我々九州プロレスとの出会いになりました。

 プロレス興行を現地で行なえば、カンボジアの人々を笑顔にすることができるのではないかという事で、2012年の7月に行きました。場所はアンコールワットのあるシェムリアップという町で、選手8名で、3試合行ないました。カンボジア人の来場者は1,000人以上いらっしゃったのではないでしょうか。

 ――実際にカンボジアに行ってみてどう感じましたか。

1120_cambodia1.jpg 筑前 現地の子供たちは、将来に夢を描くモデルがいないのだろうと感じました。身の回りにいる大人たちは、農業従事者か先生かで、なかなか自分の将来像を夢見辛い人たちです。テレビは見れますが、テレビに出ているヒーローは皆外国人で、カンボジア人の自分たちがまさか外国人の様にできるはずがないという固定観念があります。そのなかで、カンボジア人ヒーローを生み出す必要があると感じましたね。自分たちだってヒーローになれるのだということを、言葉じゃなくて形で示していく必要があります。24時間、アメリカのプロレスの中継がTVであり、皆大好きです。だけど、誰一人として自国でもプロレスを行なおうと言いださないのは、彼らのなかで体格的にも劣等感があり、僕たちにはできるわけがないと思っているからなのでしょう。内戦での傷跡なのか、自分自身に対する期待度はものすごく低いと感じました。

 夢を持ちたいが、持てないという環境は、自分たちと等身大のモデルがいないからで、カンボジア人のモデルを日本人の手でプロデュースするというのは、精神的にも経済的にも意味のあることになるのかなと。

 ――親日的というのは感じられましたか?

 筑前 それは感じました。いろんな国に行くことはありますが、日本人以上に親切かもしれないと思ったのは初めてでした。カンボジアを支援している人や企業などはよくみます。なぜなのかというと、あの方々の人間性というのが、支援を呼び込むし、それを継続させているのだなと。サポートしがいがあるというか、やった側の満足度が高いというか、本当に心のそこから感謝してくださいます。我々としてももっともっと力になりたいなという気持ちに煽られますね。もっとこの人たちの笑顔がみたいと思いました。

1120_cambodia.jpg

 ――今後のカンボジアでの取り組みについて教えてください。

 筑前 時期は未定ですが、試合を観て、僕も選手になりたいという子が出てきたので、彼を九州に呼んで、レスラーとして育てます。そうして、来年カンボジアで彼の凱旋大会をやって、村に返すと。今のカンボジアは、昔の昭和30年代の日本と同じだと例えられる事が多いです。昭和30年代というのは力道山が登場した頃で、力道山が高度経済成長の一助を担ったというのは間違いない事実です。そういった時期に、カンボジアにプロレスがやってくるというのは、ある意味歴史的にも必然的なことなのかなと。日本人とカンボジア人が戦って、カンボジア人が勝って、それで僕たちにも強いヒーローになることができるんだと思って貰えるようになればなとも思います。小さいカンボジア人が世界に挑むという構図ができれば、カンボジア人の共感を呼ぶことでしょう。

1120_cambodia4.jpg カンボジアの子どもたちに、こうなりたいという夢を持たせてあげたいですね。日本では、プロレスは楽しまれすぎて、落ち着いた感じがありますが、カンボジアへと土地を変えることで、違った役割を担うことができるのかなと。ビジネスという面では、来年はシェムリアップだけでなくプノンペンでもやりたいなとは思いますね。シェムリアップで開催するという実績はできたわけなので、今後どう中央を巻き込んでいくかというのが今後の課題です。

▼関連リンク
・【12/5】プノンペン中心部はビジネスチャンスの宝庫!~親日の国カンボジア進出お手伝いセミナー

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<プロフィール>
tikuzen_ryota.jpgNPO法人 九州プロレス 筑前りょう太
福岡県粕屋郡志免町出身。24歳で単身メキシコに渡り、日本でも有名なミル・マスカラスを相手にデビューを果たした。3年間の修業を経て帰国後は新日本プロレス・全日本プロレスなどで活躍。2008年に帰郷し「プロレスを通じて九州を元気にする」ことを目指してNPO法人「九州プロレス」を立ち上げた。不登校児の通うフリースクールの非常勤講師を勤めているほか、福祉施設などへの慰問活動も積極的に行なう。


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