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畜産王国を襲う鳥インフルエンザ(4)~平静さを保つ地元住民
特別取材
2011年2月 2日 07:00

 出荷制限区域内にあった、鹿児島県出水市の養鶏農場の鶏卵の出荷が再開された。出水市の鳥インフルエンザ問題は、着実に終息へ向かっているようだ。

 1月29日に筆者が現地を取材に訪れた際は、地元スーパーも今回の問題について特別な注意書きはしていなかった。市内の鳥の唐揚げ専門店も「この騒動の影響はまったくない」としている。地元住民も平静さを保っているようだ。

出水市役所 出水市は1月13日、2月13日に開催される予定だった「出水ツルマラソン」の中止を早々に決定した。市民にとって楽しみな行事ではあるものの、ウィルスの拡散を恐れて中止を決断した自治体の対応の早さも、今回の早期解決につながっていると言える。
 鳥インフルエンザが人に感染する危険性は、極めて低いとされている。しかし、人がウィルスを運び、それが養鶏および家畜に伝染する可能性はゼロではない。ゆえに、今回の中止は正しい選択だと思える。

 しかし、その一方で残念なのは、鳥インフルエンザが発生しているにも関わらず、マラソンを中止しない地域もあるということだ。スポンサーとの絡みなど中止に踏み切りにくい事情はあるだろうが、問題の早期解決を目指すならば、出水市のような思い切った決断も必要ではないだろうか。

(つづく)

【矢野 寛之】

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