8月3日、小倉駅新幹線口の「あるあるCity」内に、北九州市漫画ミュージアムがオープンした。「あるあるCity」は漫画をはじめとしたサブカルチャーをテーマに掲げる複合施設。地階から4階までの商業ゾーンおよび7階の常設劇場は、4月以降順次開業しており、中核施設となる同ミュージアムの開館によって全面開業となる。
オープンに先駆けて小倉駅新幹線口で行われたセレモニーには、北橋健治・北九州市長が登場。北九州市漫画ミュージアムと「あるあるCity」が、「末永く愛される施設に育ってほしい」と語り、施設の全面開業を祝った。また、小倉育ちの人気漫画化で同ミュージアムの名誉館長も勤める松本零士氏は、駅北口に新たに設けられたモニュメントを見やりながら「このキャラクターたちはすべて小倉で生まれたものです。九州の文化の入り口、北九州・小倉で体験したすべてが、私の作品に活きています」と挨拶。北九州市漫画ミュージアムが、文化の発信拠点として、あるいは漫画家育成の一大拠点として育って欲しいと抱負を述べた。
その後、北橋市長は来場者や報道陣とともに館内を視察した。一般の来場者からは「意外に真面目なしっかりした施設でびっくりしました」(市内の60代女性)との声も聞かれた。
内覧後に施設7階で行なわれた開館式典では、「あるあるCity」を管理運営するアパマンショップグループの総帥・大村浩次氏((株)アパマンショップホールディング代表取締役)が挨拶に立った。尊敬する松本零士氏のスピーチを聞いてやや興奮気味だという大村氏は、小倉の町で暮らした若き日の挑戦を振り返りつつ、関係各位への感謝と小倉の活性化に力を尽くす旨の誓いの言葉を述べていた。
なお、北九州市漫画ミュージアムは、8月いっぱい毎日開業しており、9月以降は火曜日が休館日となる。
※記事へのご意見はこちら