4日、福岡市博多区のホテルクリオコート博多で、12年に渡って人脈交流会「大志会」を主催してきた源音吉(みなもと おときち)会長による特別講演会が開催された。主催は、源氏が開く大志会の分科会「リーダー塾」で塾長を務める(株)グランデローズの佐藤裕美(さとう ゆみ)代表取締役。会場には60名を超える聴講者が席を埋め、源氏の話を熱心に聞き入っていた。
今回の演題は「リンカーンに学ぶ母への想い・報恩感謝の心」。奴隷解放を目指し南北戦争を戦ったアメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンの言葉「今の私があるすべては、そして将来、私が為すであろうことのすべては天使のような母のおかげである」に、自らの体験を重ねた。9歳の時に母を亡くしたリンカーン、源氏の母は、源氏がまだ幼い時に夫をなくし、源氏をはじめ5人のきょうだいを育てあげた。その教えは「人はみな、神さま、仏さまの子。髪や肌の色で差別をしてはいけません」というものであった。
さらに源氏は、母から学んだ「報恩感謝の心」を歴史上の人物の事例を引用しながら、丁寧に語っていった。水戸光圀「誕生日は最も粗末な食事でよい。この日こそ私が亡き母上を最も苦しめた日だからだ」、上杉鷹山「父母の恩、山よりも高く、海よりも深し」、石川啄木「たはむれに 母を背負ひて そのあまり 軽きに泣きて 三歩あゆまず」など、源氏が紹介する、母への感謝について語られた言葉や詩は聞く者の心を打った。
本講演会では、源氏の講演に先立ち、佐藤氏をはじめ4名の女性経営者が致知出版社・藤尾秀昭社長の著書「小さな人生論」シリーズの一節を朗読した。「食べ物は体の栄養、本は心の栄養」という源氏は大志会や塾で読書を勧め、朗読の指導にもあたっている。4名の心のこもった朗読は会場の感動を呼んだ。
また、経営者として幅広い人脈を培ってきた源氏は、講演会をひとつのビジネスマッチングの場にしようと、聴講者同士の名刺交換や紹介も積極的に行なった。講演前には、最近、本を出版した(株)ドリーム・マーケティングの脇田勝利代表取締役(著書「売上向上の必勝パターン!」)と(株)オフィスカラーステージの伊勢田幸永代表取締役(著書「しぐさの魅力」)が、それぞれ自身の著作物について紹介。源会長の講演だけではなく、仕事につながる出会いもあり、たいへん充実した講演会であった。
なお、源氏が毎月主催している人脈交流会「大志会」は、次回8月20日(月)午後7時から、ホテルクリオコート博多で開催される。毎回100名を超える参加者が集う同会では、源氏をはじめ、参加者によるスピーチや、イベント・商品のお知らせコーナーもあり、さまざまなチャンスがある人脈作りの場として好評を博している。
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