ここ最近、「T」と「G」をかたどった見慣れない旗を、福岡都市圏の工事現場でしばしば見かける。旗の主は、北九州市に本社を置く東洋建設工業(株)(八幡西区浅川台、住吉弘徳代表、資本金5,800万円)。このたび福岡支店を増員し、福岡都市圏への進出を加速させているとのことだ。
同社は1934年創業、49年に法人化した地場老舗の総合建設業者。北九州地区では、プロパンガス等のエネルギー分野で高いシェアを誇る高松産業(株)(八幡西区南鷹見町、同代表)のグループ企業でもある。従来、土木工事主体の事業構成であったが、一昨年より常務取締役として足谷勝己氏を招聘したことを契機に、建築工事にシフトする傾向がみられていた。
足谷氏といえば、誰もが知る福岡No.1ゼネコンの常務を長年務め、黄金期の一翼を担った人物だ。福岡財界で高い知名度を誇る高松産業の信用力を背景に、足谷氏率いる東洋建設工業が本格参入するとなれば、同都市圏における建築業界の競争は、今後ますます激しさを増すことが予想される。
※記事へのご意見はこちら