福岡市博多区の福岡商工会議所ビルで12日、「アナタの会社や商品がマスコミに取り上げられるマル秘テクニック」と題したメディア戦略セミナーが行なわれた。講師は、動画制作や編集業務でNET-IBと提携している（株）TMエンタープライズ（福岡市博多区）代表取締役の杉本尚丈氏。セミナー会場には、約70人の企業経営者や広報担当者が参加し、約３時間にわたって熱心に耳を傾けた。

　セミナーでは、民間放送局の報道記者出身の同氏が、広報PRの定義「企業などがマスコミに働きかけることにより、企業の意見・思想・立場・視点を広めることを目的にした活動」について、まずは相手を知るべきだと説明。ニュース番組の作られ方、マスコミ現場の裏側について、テレビの報道現場でニュースを作っていた側からみた広報PRのあり方をわかりやすく解説した。

　杉本氏は、セミナーのなかで、「テレビ局の今後の行方」についても触れ、テレビ離れが進むなか、インターネットメディアがそれに成り代わってきていることを指摘。そのなかでもインターネットニュースサイトや動画を使った新しい広報戦略について、そのやり方を丁寧に解説した。同氏は「映像が浮かぶものが取材対象になりやすい」というテレビディレクターの心理をうまくとらえるべきだとし、自社商品や会社をPRする動画コンテンツをインターネット上に掲載することは重要な広報PR戦略になるとしている。

　NET-IBでも動画ニュースコンテンツを充実させているが、広報PRの観点からもニュースサイトの活用や動画コンテンツの活用が望まれている。また、データマックスでは、24日に同氏を招いて、「プロが語る今までにない儲かるPR動画」と題したセミナーを開催する予定だ。参加は無料、お問い合わせは同サイトを運営している（株）データ・マックス（担当：山下）まで。

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