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「英断の政治」実現へ、選挙制度再改革(2)~衆参のねじれ
政治
2012年10月 2日 07:00

<衆参のねじれ>
 現行の選挙制度の問題点に、衆議院、参議院のねじれがある。2007年の自民党、安倍内閣の時からねじれ国会になっている。
 2大政党化して、国会がねじれると、「決められない政治」となり、政治が動かない。与野党が、敵対的な性質を持つことになる。2大政党で敵対的な性格を持つに至ると、政治は足の引っ張り合いになる。

国会議事堂イメージ 現行の政治では、野党は単に批判するだけでなく、民主党がマニフェストを実現できないようにしている。野党の目指すことは、政府を失敗させることになる。日本経済にとって必要な法案も通らず、政策は滞っている。たとえば、与野党が、ある政策で、十分歩み寄れるだけの近い意見を持っていたとしても、敵対的性格を持っていると、本来なら通るであろう政策も、つぶされることになりかねない。
 成田教授は「政治改革の初期においては、衆議院を変えるなら、同時に参議院も変えようとしていた。しかし、参議院の選挙制度改革案がまとまらず、参議院側が衆議院先行でやってくれと言ってきた」と、振り返った。

<時代の求める選挙制度に>
 1994年の選挙制度改革は、国内をうまく統治するための改革であった。2010年代の現在、時代に合った選挙制度にアップデートしてもいい時期が来ている。
 成田教授は「90年代に改革した時は、国内だけを見ていた。その当時は、"グローバリゼーション"という言葉も日本では一般的ではなかったほどでした。今は、国内だけを見ていてはいけない。世界と戦っていくために、国内的にどういうコンセンサスを作っていくかというのが課題。世界でも90年代に選挙制度改革を行なった国というのは多いですが、どの国も再改革というのをやっています。日本も再改革をやっていい。そのタイミングにきているのではないか」と語る。

 グローバリズムのなかで、荒波にもまれる日本。その中で、沈まず、勝ち切ることのできる日本を作るための政治でなければならない。国際的に"強い日本"、"勝てる日本"を再構築していくためには、現在の、決められない、動かない政治を打開しなければならない。
 政治の入口と言われる選挙。日本という国が、国際競争力を持つための政治でなくてはならない。そのスタート地点である選挙の制度を時代に合ったものに改革することを考えていい時期に来ている。

(つづく)
【岩下 昌弘】

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