多種多様化する鉄筋の継手に対し最新の技術と経験で社会に貢献する(株)アクティス。「常に最高の技術を追求し、妥協を許さない最高の技能を育て、培った経験で本物を見極め『絶対品質』を提供し続けます」と語る同社代表取締役の河村貴夫。そして今回、同社は高強度の鉄筋専用継手(3CW工法)を開発。機械式継手と溶接継手の利点を活かした日本初の新工法を世に送り出した。
(株)アクティスは、現会長の橋本好正氏が1977年2月に前身の(株)九州三協として創業、鉄筋のガス圧接工事を主体とし、後に鉄筋のエンクローズ溶接工事、レールの継手工事を事業分野として広げ、現代表取締役である河村貴夫氏が社長に就任し10年4月に現商号に変更。鉄の継手の品ぞろえ、新技術開発、最新情報の発信も事業分野として捉えた「継手創造企業」として、新しいかたちの鉄の継手企業を目指している。同社は、『絶対品質』を理念に掲げ、圧接部門にて97年には優良圧接業者として認定を取得、さらに01年にはISOを認定取得している。
ほかの継手業者には見られない同社の大きな特徴は、技術開発室を自社にて開設し、専門の開発担当者が同社の理念である絶対品質実現に向け、日々研究と開発を行なっていることだ。この開発室は09年、日本鉄筋継手協会よりGE-A工法(エンクローズ溶接継手)のA級の認証を取得。鉄筋の先組を実現する工業化工法に最適な継手として、採用が増加している。
さらに11年、同じく日本鉄筋継手協会より3CW工法(高強度鉄筋専用継手)のA級の認証を取得、摩擦圧接とエンクローズ溶接の2つの工法を採用した日本初のコラボ工法として注目を集めている。
3CW工法は、昨今高層建築等で採用が増加している高強度鉄筋(SD490)を継ぐ専用の継手で、(1)従来の継手では困難とされる高強度鉄筋(SD490)を高品質に継ぐ工法であること、(2)機械式継手に比べ高施工性を実現すること、(3)施工後全周超音波検査が可能で、高い品質管理が可能なこと、(4)溶接性が高いこと、などの特徴を有し、従来の機械式継手に比べてコストも含め多くのメリットがある。
関東地区では、老朽化する官公庁施設の立替も含め、大学施設等、耐震基準をクリアした高層建築が多く予定されている。「弊社が培った溶接・圧接の技術を結集し、『絶対品質』を実現する技術ができないか、多くの時間を費やして試行錯誤を繰り返し、この3CWの開発にこぎ着けました」と河村社長は語る。
さらに同開発室は、12年に3CW工法の建築センター認証にも挑戦している。この認証が実現すれば、日本初のダブル認証が実現する。ビジョンを「鉄の結合技術世界一」と定め、「絶対品質の鉄の結合技術を提供し、生活空間の利便性の向上と安全保障を通じ社会と社員さんの豊かな暮らしを創造します」という固い決意と社会貢献を企業理念に掲げる同社。高品質よりも高い『絶対品質』を理念に掲げて「継手創造企業」実現に向け、技術革新・情報発信に挑戦し続けている。
<COMPANY INFORMATION>
■(株)アクティス
代 表:河村 貴夫
所在地:福岡県大野城市仲畑4-2-38
資本金:1,000万円
TEL:092-501-5963
FAX:092-501-6651
URL:http://www.aqtis.biz/
※記事へのご意見はこちら