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常に変化する時代の流れのなかで多角化と成長戦略への挑戦(前)~(株)ニシケン
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2013年12月20日 11:12

 九州トップの建設機械レンタル業者である(株)ニシケン。同社は長年、建設機械や仮設資材のレンタルで建設業界の発展を支えてきたが、近年は介護福祉用品のレンタルにも注力し、業績を伸ばしている。時代環境の変化のスピードが加速するなか、同社は果敢に新規事業に取り組み、新たな分野を切り開いてきた稀有な企業だ。

<九州トップに位置するレンタル業の草分け>
 1960年11月に、建設資材の販売・レンタルを目的に西日本建設資材(株)として設立されたのが、(株)ニシケンの始まり。建設資材の販売からレンタルへの傾斜を強めていった同社は、当時はまだ福岡ではもの珍しかった建機レンタル会社の草分け的存在として知名度を高めていった。先を読んで投資を重ねていき、設立から5年で年商は1億円を突破し、その後も順調に業績を伸張。78年に(株)西建へ、01年には現商号へと変更し、建設機械や仮設足場、コンクリートポンプ車などを主力商品として、地域を代表する企業にまで成長を遂げた。同社は今なおこの分野においては、九州トップの座に君臨している。

<新たな分野介護・福祉への進出>
nisiken2.jpg かつてレンタル業がそうであったように、他社に先んじて新たな分野に切り込み、攻めていく姿勢こそが、同社最大の強みと言えるだろう。「企業とは時代認識である」との理念で、常に時代の先を読んで未来の環境を予測し、今はないものに付加価値を付けていく。その同社の考え方を如実に表しているのが、新規事業への取り組みだ。

 98年に現会長である水田明義氏が社長に就任したとき、まず取り組んだのが建設関連のレンタル業以外の新たな"柱"の構築であった。建設市場の縮小に加え、全国展開の建機レンタル業者との熾烈な競合、仮設資材の単価下落などから、建設以外の柱の重要性をいち早く察知。"脱・建設"へと舵を切った同社が選んだのが、「介護・福祉分野」への進出だった。この分野への進出理由は、将来必ず訪れる少子高齢化の波を読んでのこと。ここでも同社の動きは早かった。99年に立ち上げた福祉事業部は、建設関連のレンタル業と同じく、福祉用具のレンタル事業で九州のトップランナーとなった。現在、同社の売上構成は約3分の2が建設関連で、残り約3分の1が福祉事業を柱とする建設以外の分野となっているが、数年後にはこの比率を逆転させたいとしている。

(つづく)

| (中) ≫

<COMPANY INFORMATION>
代 表:栗山 広一郎
所在地:福岡県久留米市宮ノ陣町若松1-9
設 立 1960年11月
資本金:8億5,738万円


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