八女市が、４日に開かれた定例会見の模様をホームページ上にアップした。記者団からの質問が八女市町村会館の疑惑に関するものに集中したことは容易に想像がつく。
　このなかで、「入札参加が80社から17社に絞り込まれたのは市長の判断か？」との質問に対し市幹部は「入札の前に契約等事務審査委員会を開く。その中で審議して、今の経済状況を考慮して八女土木事務所管内の業者育成の意味もあり、適正だろうと判断した。それを市長に報告した」と回答している。これは、データマックスの直接取材に答えた内容と全く違う。
　先月27日、入札を担当した八女市総務課長に、Bグループの入札参加資格を旧八女郡内の業者に変更するよう指示したのは誰か聞いたところ「市長の指示」と明言している。三田村市長の指示で工事の主導権を地場業者に握らせたことがはっきりした瞬間だったと報じたが、この取材時のやり取りを確認の意味で再現しておきたい。
記者：（文書を示して）ここに八女郡内に本店・支店を有するものとなってるでしょ。これで県内87社が17業者になってしまいますがね。郡内業者に絞るように言ったの、これ、市長の指示ですかね。
総務課長：「はい、そうですね」
記者：市長の指示ということで間違いありませんね。
総務課長：「市長の指示です」
総務課職員：「旧八女郡内です」
記者：ああ、旧八女郡ですね。合併で・・・。
記者：ひとつだけ申し上げておきますが、これ、前の県内87業者で入札やってたら、落札されてますよ。念のため。じゃ、それだけですから、どうも
これが総務課長とのやり取りの全てである。
　４日の八女市の会見内容に抗議の電話を入れたところ、総務課長は「市長が決めたとは言っていない」などとわけの分からないことを言い出した。市長の指示で入札参加条件を変え、地場業者有利に導いたことを認めておきながら、あきれ果てた市役所である。

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