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ベストアメニティ 産地認証「ISO22005」にチャレンジ(1)
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2010年5月17日 15:28

ベストアメニティ(株) 代表取締役社長 内田 弘 氏

ベストアメニティ株式会社 代表取締役社長 内田 弘 氏 ベストアメニティ(株)(福岡県久留米市三潴町田川32-3、電話0942-64-5572)は国内有数の雑穀製造・販売メーカー。わが国で雑穀が見向きもされなかった時代に、雑穀ブレンド米を売り出し、今日の雑穀ブームの礎を築いた。このほど、雑穀業界では初めてとなる国際認証規格ISO22005の取得にも乗り出した。今年から、サッカーJ2リーグ「サガン鳥栖」の公式スポンサーになったほか、テコンドーやトライアスロンなどスポーツ部門へのてこ入れも目立つ。創業20周年の節目となる今年、同社の原点と今後の抱負について代表取締役社長の内田弘氏に聞いた。

31歳で健康の大切さ実感

 --昨年の売上高が72億円、今期はいよいよ100億円に迫ろうかという勢いですね。国民の健康志向が高まるなか、雑穀ブームは昇竜の勢いですが、実際にはこれまでに数々のご苦労があったものと思います。

 内田 今から15年前までは、わが国では雑穀など見向きもされませんでした。一般市民の感覚では、「鳥のエサ」という認識だったと思います。スーパーのとても売れそうもない棚に、それも中国産のキビやヒエ、アワが埃をかぶるように置いてありました。日常を通じて雑穀を食べている人など、ほんのコンマ数パーセントの世界だったのではないでしょうか。私は生命保険会社に勤務していましたが、激務に追われるうちにとうとう体調を崩したことから、かえって人生を見つめ直す転機に恵まれたのです。酒は毎日飲む。タバコは1日80本を消費し、ろくに休みもありませんでした。もちろん外食は当たり前ですし、そのような荒んだ生活をあたりまえのように受け入れて、学生時代にレスリングで鍛えた体を過信してセールスに明け暮れていました。ところが31歳のとき、腰痛をきっかけに通った病院で、痛風の前兆であることを告げられ、肝臓も傷んでいることが判明しました。即刻入院を勧める主治医は、「薬は飲まなくていい。食生活を変えなさい。10年かけて悪くしたのだから、10年かけて治しなさい」とおっしゃいました。
 そのとき、ふと37歳で胃がんで亡くした母親のことが思い浮かびましたね。健康の大切さというものが実感できた瞬間でした。
 それからは来る日も来る日も、雑穀の配合・炊飯テストを繰り返しながら、その配合率を研究したのです。この雑穀は入れすぎたらダメだとか、これはもう少し入れなきゃならないとか、数パーセントの誤差を考えながら算出していきました。これを何パーセント入れると余計な臭いが出るとか、こちらを増やせば臭いが消えるとかね、それこそ何百回、何千回と繰り返した果てに、ついに最適な配合率を見つけ出しました。そのときは嬉しいというよりも、正直ワクワクしました。
今でも時間の許すかぎり、数十種類のブレンドを行ないながら新しい商品の研究を継続しています。ひたすらそれを追求しつづけています。

 --事業の原点はそこにあるのでしょうね。それを継続するには志のような強い心の支えが必要だと思いますが。

 内田 もちろん、だからといってこれが市場で売れると思ったわけではありません。ただ、日本で何百年も続いてきた伝統食をもう一度掘り起こして、自然なサイクルの中に戻す必要があるという使命感でつづけたわけです。虚仮の一念と申しますかね(笑)。
 飽食の時代を迎えた現代の子供たちはほんとうに健康で丈夫なからだなのでしょうか? アトピーやアレルギー、そのほか生活習慣病に蝕まれてはいませんか。からだの問題だけではありません。いわゆる「キレる」子どもたちによる凶悪な犯罪など心の問題も増えています。そのような問題が食生活と関係があるとの報告もあります。氾濫している加工食品やインスタント食品は高たんぱく・高脂肪なうえ、ビタミンやミネラル類が不足しています。また、偏った食生活でアミノ酸も不足しています。豊かになったはずの食生活がじつはさまざまな問題を引き起こしているのです。
 それに比べ、じゅうぶんな食料がなかった時代は自然のままの雑穀や玄米、野菜などを食べることでビタミンやミネラルを日常的に摂取できていました。味噌や漬物などの醗酵食品で自然にアミノ酸を補っていました。貧しい時代でも、バランスのとれた食生活を送っていたのです。
 私は雑穀と出会い、雑穀のすばらしさを知り、「雑穀米」という最高の商品に到達しました。アミノ酸を豊富に含み、素材の旨味を引き出す雑穀系発酵調味液『ナチュラルクック』を生み出すことができました。これも全国の生産者のみなさまの協力があったからこそできたことです。

(つづく)

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