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問われる二元代表制、『保身』か『革新』か~名古屋市長選挙、23日告示
自立する地域社会
2011年1月24日 08:00

 23日、愛知県名古屋市で、市長の辞職に伴う市長選挙が告示された。大型商業施設が集中する同市中区栄では、同選挙に立候補した4名がそれぞれに第一声をあげた。

 河村たかし氏第一声/名古屋市長選 公約をめぐる議会との対立から「民意をあらためて問う」かたちで、自ら市長職を退いた河村たかし氏(62)は、政治団体「減税日本」の公認で出馬。河村氏が第一声をあげた際には、橋下徹大阪府知事率いる大阪維新の会メンバーも応援に駆け付けた。
 橋下知事は応援演説で「名古屋市議会のリコール運動に我々、大阪維新の会も触発された。大阪で既存の政党に釘を刺さないといけないと決意した」と述べた。そして、「名古屋のことまで今の国の政党に頼る必要がない。名古屋のことは名古屋で決める。愛知のことは愛知で決める。当たり前の政治をやろうではありませんか」と、聴衆へ訴えた。首長と議会ではなく、『地域政党と既存政党』という対立軸があることを強調した。

 一方、河村氏は演説で、最初の市長選時、減税に賛成していた民主党が選挙後、市議団が市民税10%減税を反対し、逆に減税に賛成した自民党が、民主党の市長候補を一緒に応援するという事態に触れ、「減税か増税か分からない。めちゃくちゃ。結局は議員の保身」と切り捨てた。そして、「指定席ばかりの保身議会。その本質を変えなければならない」と訴えた。河村氏が目指すのは市民並の議員報酬にすることで、議員の入れ替わりを活性化し、庶民や専門家が次々に議会に出てくるようにすることである。
 また、「市民の縮図であるからこそ、議会に強い権限が与えられている」とする河村氏の考えは、対抗勢力の批判意見に見られる「二元代表制の軽視」との指摘はあたらない。大阪維新の会、減税日本というふたつの"地域政党"を立ち上げた河村・橋下の両氏が共通して問題としているのは議会の本質である。午後からの街頭演説には、河村氏の盟友である上田清司埼玉県知事も応援に駆け付け、議会と市長への民意のズレは正す必要があると、聴衆へ説いた。

石田芳弘氏第一声/名古屋市長選 対して、今回の選挙で河村氏と敵対する民主党および社民党、国民新党が推薦する新人の前衆議院議員・石田芳弘氏(65)は、自民党市議団も支援するかたちとなった。その第一声には、北澤俊美防衛相、赤松広隆元農相、直嶋正行元経産相ら、民主党代議士が応援に駆け付けた。
 北澤氏は「市民の支持があるからといって自分の我を通したために、阿久根市や名古屋市の状況ができた。これを正常化したい」と発言。「あえて衆議院を辞めて選挙に出る心意気に大いに感銘を受けた」と述べ、石田氏を強く推した。石田氏は「民主主義の破壊を防ぐ使命感がある」「日本一の教育と福祉の王国を作りたい」と聴衆へ訴えた。
 少し気になったのは、街頭演説会場の周辺で配られていたビラである。そこには「減税より先にやるべきことがある」「対立より対話」と、どこかで耳にしたフレーズが書かれてあった。前者はみんなの党が、昨年(2009年)の参院選時、消費税論争のなかで訴えていた「増税する前にやるべきことがある」。後者は、16日に投開票が行われた阿久根市長選で当選した西平良将現市長のスローガンによく似ている。偶然かもしれないが...。
 ともかく、名古屋市民だけではなく、全国民が政治について考える良い機会にするためにも、各候補者、自分の言葉による有意義な政策論争に発展させてほしいところだ。

 なお、名古屋市長選には、共産党推薦で無所属の元参院議員・八田広子氏(64)と、無所属の元名古屋市議・杉山均氏(54)の新人2名も立候補。同選挙は、愛知県知事選や名古屋市議会解散の是非を問う住民投票と重ねて2月6日に投開票が行なわれる。

【山下 康太】

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