NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ

会社情報

中洲バトルロワイヤル

何かと話題のガールズバーに潜入~特捜NAKAZU最前線(10)
中洲バトルロワイヤル
2011年5月26日 11:25

中洲の夜 別に最近というわけではないが、若い女の子が通りでティッシュやビラを配っている姿を頻繁に目にする。なかにはうさぎの耳をつけて歩いているバニーガールも。受け取ってみれば「ガールズバー」と書かれてあり、2,000円から3,000円台の予算で飲めるとのうたい文句。過去、安さにつられてギャフンといわされた経験がある小生としては、繁華街のおいしそうな話への警戒心が強く、恥ずかしながら実際に店を訪れることがなかった。
 それでもウワサは耳に入る。最近、やたらと店舗数が増えていることもあって無視を続けるわけにもいかない。そういうわけで今回はガールズバーに潜入。一応、念のために事前の情報収集で"安全"が確認できた店へと入った。

 店へ入ると、とにかく賑やか。カウンターはびっしりと客で埋まり、小生ひとりがかろうじて座れたかたちだ。料金システムは1時間3,500円。ドリンクはキープを除けば、1杯500円となっていた。店の女の子はカウンター越しの接客で、だいたい一組の客にひとりつく感じ。聞けば、指名はできないとのことで、そのへんがラウンジやクラブと一線を画しているのだろう。
 それにしても、一番衝撃を受けたのは、女の子の衣装である。バニーガールということで、かなり食い込みがきわどいレオタードを着用しているのだ。正直言って、目のやり場に"困らない"。少し広めの店内だが、女の子の人数が多く、そこかしこに思わず目を見張るポイントがある。おそらく、店にいた間、小生の眼球はものすごい動きをしていただろう。聞いたところでは、キープをすると、女の子がカウンターにあがって棚の上にあるボトルを取るという、パフォーマンス(?)もあるとか。

 若い子をそろえている上にその露出が高く、格安料金で飲めるとあって、ガールズバー全体の集客は好調なようだ。一方、競合する業種、とくに低価格がウリのラウンジ(キャバクラ)にとっては、客がとられるという憂き目にあっている店もある。
 ラウンジが苦戦を強いられる理由は営業時間にある。風営法上、2号営業(料理店・社交飲食店)の許可で営業している中洲のラウンジは、営業時間についての規制に従い、午前1時に店を閉めている。一方、ガールズバーのなかには朝まで開いているところもあり、「実態はキャバクラなのにずるい!」といった批判の声もあがっている。なお、小生が訪れた店は、団体客だとボックス席で隣にバニーガールが座って接客していたが、閉店は午前1時。おそらく2号許可をとって、ガールズバーの形態をとっているのだろう。

 サービス競争によって全体的に中洲が盛り上がるのならばいいが、イリーガルな部分でやると、いずれは規制が入る。かつて、中洲には無許可の性風俗店が多く存在していたが取り締まりの対象となって壊滅。その結果、空きテナントが生まれ、中洲全体の雰囲気が沈んでしまった。また、反動で規制が厳しくなったということもある。結果的に一過性のブームに頼ると、勝ち逃げする経営者はいいが、街全体のためにはならない。中洲全体を盛り上げるという観点では、注意を払うべきではないだろうか。

【長丘 萬月】


長丘 萬月(ながおか まんげつ)
1977年、福岡県生まれ。雑誌編集業を経て、2009年フリーライターへ転身。体を張った現場取材を通して、男の遊び文化を研究している。


*記事へのご意見はこちら

  ▼協賛リンク




関連記事

powered by weblio


中洲バトルロワイヤル一覧
中洲バトルロワイヤル
2012年10月12日 14:38
中洲バトルロワイヤル
2012年7月25日 07:00
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル