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「人生」極める

第1回 「やまじいのマングローブ」 環境保全型社会の羅針盤(後)~(株)ワイエルインベスト・山本社長
「人生」極める
2011年11月13日 07:00
株式会社ワイエルインベスト 代表取締役社長 山本 亮

 日本は世界で5番目に空気を汚してきた。もう補いもできない。タイのバンコク洪水被害が温暖化による水位上昇の影響だと察すれば、環境問題への取り組みは緊急の課題であることは誰にでも解かるであろうと、山本社長は言う。しかし、温暖化に関する見解は人ぞれぞれであることも認めている。どの方針を選ぶかは個人の自由だ。だが、インドネシアにおけるマングローブ植林プロジェクトには絶対の自信を持っていると胸をはる。

パンフレット.jpg 子孫に財産を残すより、1本でも多くの木を植えたいと語る山本社長。しかし、育てたいと考えているのは木と発展途上国の生活だけではない。社会貢献活動として、「やまじい(山本社長)の環境講演」を企画、依頼があれば、全国どこにでも駆け付けて講演を行なっている。対象は小学生から大学生、社会人と問わないが、講演すればそれぞれから日本の環境を見直したいという反応が返ってきている。

 とくに授業で環境問題を学んでいる小学5年生を対象とした講演からは、「未来を担う子どもたちの可能性に気づかされることが多い」と、山本社長は目を細める。子どもだからといって甘いことは言わない。「寒くてもストーブに頼るな。セーターを着て暖を取れ!」と、叱咤する。それでも子どもたちは『やまじい』を慕って寄ってくる。子どもたちは感じ取っているのだ。やまじいの一喝は、地球を守りたいという信念に基づくものなのだと。インドネシアの子どもたちが教科書やノートも満足に得られない生活をしているという映像を見て、「知らなかった」「自分が恥ずかしい」と、うなだれる子どもたちには、厳しい生活に身を置きながらともに植林活動を行なう『やまじい』が、ヒーローのように思えるのだろう。講演後「やまじいに会いたい」と、教師に告げる子もいるという。

 経験が未来に影響を与えることは多分にある。事実、山本社長も、森林に深く接してきた経験によって、いち早く環境保護の必要性を察知する感性が磨かれた。いずれ子どもたちのなかから、文化の垣根を越えて地球環境保護活動に自然体で取り組むことができる人材も育ってくるだろう。やまじいの環境講演は、日本に、自然と調和しながら地球を豊かにすることができる人材、つまり環境問題を推進できる人的資源を育むことにも貢献している。

 東日本大震災と福島第一原発事故を経て、日本における環境保全型社会への関心が高まりつつあるなか、2012年には、CO2削減期限を掲げた京都議定書(第一約束期間)が終了する。社会は新たな指針を求めている。経産省からの委託調査発表を終えたワイエルインベスト社が、明るい方向性を示す企業として、これからの社会に影響を与える日が来るのも近い。

(了)
【黒岩 理恵子】

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