ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

竹原信一氏・特別寄稿

前阿久根市長・竹原信一が語る「ひどすぎる国家のしくみ(8)」~「パイプになります」と言う政治家はバカである
竹原信一氏・特別寄稿
2012年1月10日 12:00

 私たちは親や学校から国を信じるように、国のために働くのを尊いことと教え込まれてきました。国が国民を守ってきたと教えられて来ましたし、私もそれを信じていました。自衛官をしている時、必要ならいつでも命を捨てて戦うつもりだった。しかし、国に対する考え方は大きく変わりました。

財務省.jpg この国家は国民を守らない。日本は役人に乗っ取られた私物国家です。官僚とその経験者は言います。「政治家がだらしないから、能力がないから官僚がやっている。しかし官僚トップの事務次官も労働者にすぎない。国民への責任は国民が選ぶ政治家にある」。

 彼らは、責任逃れをするとき以外「分をわきまえる」ということをしません。あらゆる手を使って権力拡大、利益拡大、天下り拡大につなげてきました。これの後ろ盾として暴力部分を担うのが警察です。警察の現実は、腐敗などというレベルではなく国家暴力団そのものです。普通の生活では、国民は暴力団などよりも警察におびやかされることのほうがはるかに多い。賭博であるパチンコ、右翼も暴力団も警察の許可なしには存在することもできません。日本は役人による恐怖政治の私物国家なのです。

 裁判官も出世のために、ほとんど自動的に有罪を出し続けるマシーンです。裁判官は社会正義を担ってはおりません。裁判という権威を偽装した役人の出先にすぎない。裁判所が、東京電力の「飛散した放射性物質は無主物なので、東電には除染する義務も責任もない」という主張を認め、東京電力に除染を求めた原告の訴えを却下しました。何かを飛散させた男は子どもへの義務も責任もないというリクツです。

 官僚は難しい試験に合格したのだから優秀だと言われてきました。これはまったくの間違いです。官僚の採用試験は単純で、前もって出題が予定された資料集を覚えることさえできれば通ってしまう。問題数は多いが、すべての配点が同じなので、簡単なものを解いて、面倒なのはやらなくても構わない。答案テクニックが有ればよい。これだけの才能で官僚になるわけです。実際には、官僚に社会の実情を理解する能力はほとんどなくて、自分たちが作った仕組みに社会のほうを合わせようとします。自分たちが変わるつもりはまったくない。役人の常として、権威を嵩に着るのが好きで、自分で考えるのが嫌いですから「ご理解ください」というのが役所の決まり文句なっています。

 官僚は、「国民を利用する」という点では極めて優秀、もの凄い能力を発揮します。「国民が役人組織に飼われている」と言っても良いでしょう。官僚組織は増税が大好きです。増税をするためにあらゆる悪事をはたらいてきました。
「植草一秀の『知られざる真実』」を見れば、官僚組織がどれほど悪賢い組織であるかを確信できる。自民党も民主党も官僚大蛇の増税作戦に飲み込まれたネズミにすぎないことがはっきりとわかります。
 「役人は国民の生き血を吸う官僚の兵隊である。役人のパイプ係を目指す政治家はバカである」。このように、しかも早急に知識と意識が変わらなければもっと苦しい暮らしをすることになります。

【竹原 信一】

≪ (7) | (8) ≫


(引用元)植草一秀の『知られざる真実』 NHKは官僚の御用放送にすぎない。

【引用開始】
 財務省情報工作TPRに基づくNHK御用放送

 TPRと呼ばれる言論統制事業がある。この事業は1986年に発足した。

 TPR事務局では、まず、政界・学界・財界3,000人リストを作成した。税制論議に影響力のある3,000人を選び出した。 そして、この全員に大蔵省職員が説得工作を行った。事務局は3,000人リストを作成し、それぞれの名前の右側に日付とマークを書き込める表を作成した。何月何日、大蔵省の誰が説得工作に行って了解を得たか、あるいは得られなかったかを記入する。 3,000人の説得が終了するまで説得工作は続けられた。 

 他方、TPRウィークリーが作成された。1週間の間の新聞、テレビ、週刊誌、月刊誌、単行本における主張、論評が検閲の対象とされた。売上税賛成論と反対論とに分けて、人物を分類する。賛成者は売上税導入の太鼓持ちとして活用する。反対者はブラックリストに載せて説得工作の重点対象とした。

 さらに、テレビ局、新聞社、広告代理店の最高幹部を対象に、築地吉兆などを使用しての高額接待が展開された。マスメディアを上からコントロールするための工作活動である。もちろん、国民の血税を用いての高額接待だ。結局、1986年の売上税構想は1987年に入って挫折した。

 大蔵省財政金融研究所次長でTPR事務局長は、政策構想フォーラムで所得階層別試算を行った責任者の本間正明大阪大学教授について、「本間を取り込め」との指示を出した。

 大蔵省は本間氏を財政金融研究所主任研究官として招聘した。その後、大蔵省は本間氏に税制調査会、財政制度等審議会、資金運用審議会など、大蔵省関係審議官の委員ポストを付与し、大蔵省の御用学者に仕立てていった。政府ポストを付与して、学者を手なずけることを大蔵省では「毒まんじゅう作戦」と呼ぶ。大半の学者は「毒まんじゅう作戦」で転んだ。本間氏も、幾年も経たぬうちに、すっかり大蔵省の御用学者に転向していった。

 このTPR活動はいまも脈々と引き継がれている。現在は、財務省主税局にTPR担当企画官が配置されている。TPRだけではないのだが、政府が重要施策を遂行する場合、最重要の情報工作活動として利用されているのがNHKである。日本偏向協会である。日本御用放送ともいう。
 番組編成枠で言うと、NHKスペシャルの枠が「御用放送」として用いられる中心である。NHKスペシャルを担当する番組系列はいくつもあるが、私の知っている限りでは、「おはようにっぽん」枠が担当するNHKスペシャルが御用放送に振り向けられることが一番多いようだ。

 これ以外には、政治部が担当する「日曜討論」、「クローズアップ現代」などが「御用枠」として利用されることが多い。小渕政権下で金融機関の自己資本を増強するために公的資金を注入する政策が実行されるときも、NHKスペシャルが用いられた。

 古くは、橋本政権が消費税増税を実行する際に、NHKが二夜連続で日本の財政危機を煽る番組を放送した。主権者である国民は、NHKが中立の公共放送を行う機関ではなく、御用放送を実施する大本営であることを、正しく認識しておく必要がある。 【引用終り】

<プロフィール>
竹原 信一 (たけはら しんいち)
竹原信一氏前阿久根市長・1959年、鹿児島県生まれ。元航空自衛官(88年退官)。阿久根市議を経て08年、阿久根市長選で初当選。ブログでの情報発信や市職員の給与明細全面公開など数々の"掟破り"の手法で市政改革に取り組んだ。11年、市長リコールにともなう出直し選挙において864票差で敗れ失職。同年、鹿児島県議選に出馬するも落選。




*記事へのご意見はこちら


※記事へのご意見はこちら

竹原信一氏・特別寄稿一覧
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル