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竹原信一氏・特別寄稿

前阿久根市長・竹原信一が語る「ひどすぎる国家のしくみ」(16)~或る中学生との対話(前)
竹原信一氏・特別寄稿
2012年6月15日 11:10

 2012年2月18日、私のブログの読者コメント欄に、中学生を自称する人物から投稿があった。翌日、返信を行なうと、同日夜、送られてきた文面に私は目を疑った。とても中学生の文章とは思えない内容であったからだ。彼とのやり取りを紹介する。


 返答していただきありがとうございました。僕の考えを理解していただける方はあなたしかおりません。もし御迷惑でなければ、これからも様々なご意見をいただけないでしょうか。

 僕の世代で、政治や地方自治体に興味のある人は少なくなっています。これは危機的状況です。いつしか僕たちの世代が、この腐敗しきった政治を元に戻して次の世代へ引き渡さなければいけません。このままの状態で放置してしまえばいつしか消滅します。だから僕は今こそ動くべきだと思いました。そのようななかで「独裁者」を読み、地方議会のひどさをしりました。そして阿久根だけでの問題ではないとすぐにわかりました。日本全国が腐敗していき、いつしか消滅します。これを僕たちの世代が元に戻さなくてはならないのです。これは10代の人間に課せられた使命です。

 田舎になるほど議会はやりたい放題です。政令指定都市などとは違って国からの監視の目が少ないし、平凡を望み対立を防ぎたがる市民が多い。それを変えなければならない。直接市民の生活を守らなければならない。警告をしてくれたのは竹原さんでした。そこで僕は気付きました。地方から変えていけばそれにならって国も変わります。田舎に突然改革を求めても、市民や議会は反対するでしょう。メディアも注目し始め、「独裁者」として見るのです。市政運営だけに注目し、議会の現実には目も向けない。そしていつしか排除されます。竹原さんもおっしゃっていたように、最終的にはメディアに負けたような形になるのです。

 しかし、あなたの行なった行動には、何ひとつ違法など無かった。違法だと指摘される部分があっただけであり、違法ではなかった。このままで終わらせるわけにはいきません。この繰り返しではいけません。首長から変わっていけば、議員も考えを変えていき、やっと普通の議員に戻らせることができる。若ければ何度でも可能性は生まれるし、やり直しがききます。

 僕の住んでいる霧島市にも最近不信を抱き、市長との直接面会を要請しましたが完全に無視されました。おかしくないですか? 霧島市は何を隠しているのでしょうか? 竹原さんなら、前田市長のことや霧島市の市政運営などを何かご存知でないでしょうか。たかが中学生の意見や質問としてお聞きになられているかもしれませんが、もう少し僕たちの世代にも期待していただけませんでしょうか。ゆとり教育で政治に何の興味のない世代かもしれませんが、僕は動きます。そうすればまわりも興味を抱き、動き出す。そう信じています。長くなってすいません。どうか意見をお願いします。(2月20日)


(つづく)

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<プロフィール>
竹原 信一 (たけはら しんいち)
竹原信一氏前阿久根市長・1959年、鹿児島県生まれ。元航空自衛官(88年退官)。阿久根市議を経て08年、阿久根市長選で初当選。ブログでの情報発信や市職員の給与明細全面公開など数々の"掟破り"の手法で市政改革に取り組んだ。11年、市長リコールにともなう出直し選挙において864票差で敗れ失職。同年、鹿児島県議選に出馬するも落選。


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