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竹原信一氏・特別寄稿

前阿久根市長・竹原信一が語る「ひどすぎる国家のしくみ」(12)~国家失格
竹原信一氏・特別寄稿
2012年3月 7日 14:21

 「検事失格」、この本は元"暴言検事"市川寛氏が検察の真実や、検察が組織的に冤罪を作るさまを書き綴ったものです。市川検事は野心を持たない検事でした。彼が組織や上司の犠牲になり、起訴書類を上司から偽造され、ついには自らも冤罪づくりをする事になりました。組織のしきたりに追い詰められていくさまが生々しく描かれています。

kensatutyou.jpg 検察は、犯罪者をつくるのが仕事です。野心ある検事は、犯罪者づくりという成果をあげ続ける。市川検事は、冤罪加害者になったことで心を病み、挫折し、弁護士になりました。そして、失った良心と精神のバランスを取り戻そうとしています。これは大変な事だということが私には分かります。でも、まだ市川弁護士は、日本の司法の正義を信じています。だから、このままでは心の安定を取り戻すことに失敗すると思います。

 信じてきた日本の真実を知るのは、辛くて悲しいものです。こんな国家に忠誠心を持つ者は、誇りや信念がズタズタにされるほかはありません。自分の感覚に正直であろうとすればするほど、信念と現実とのギャップに苦しむことになります。

 この国の検察官も裁判官も国民のためではなく、国民から国家の嘘を守るのが隠された本当の役目です。もちろん警察も同じ。国家が弁護士に求めてくるのも同じものです。私は、社会正義や民主主義を偽装するのがこの国の司法制度だと知りました。いちおう国家のためです。でも本当は国家のためでさえない。おカネのためです。

 おカネと共にあるのが「立場」。人はおカネに支えられた「立場」の信者と言って良いかもしれない。実を言えば、「国家」の本当の役割は、おカネの仕組みを守ることです。公務員は国民から日銀を守る。おカネを再配できる「立場」で国民を奴隷にする。繰り返しだまし取ったおカネで豊かさと地位を確保しようとする。これは、国民の暮らしと乖離した公務員身分制度が原因です。公務員の処遇を、国民の収入にリンクさせる法律を作れば劇的に変わるはずなのです。

 そもそもおカネは、銀行の窓口で手品を使って作ります。神社のお札と同じようなモノ。お札をぞんざいに扱えばバチがあたりそうな気になる。おカネの「おさつ」を漢字で書けばお札、神社のお札(ふだ)と同じ字です。価値のないモノに負い目を感じて大事にさせられる。それがおカネの本質、宗教です。人を奴隷にする邪教です。国の赤字を理由にした増税などお笑い種としか言いようがありません。国家の赤字など政府通貨の消しゴムで消せば済むのです。

 国の組織の腐敗が止まらないように見えます。景気はますます悪化し、社会が終わりに近づいているような気分になります。でも、良く考えれば国の腐敗は最近はじまったのではありません。元々、国とはそういうモノなのです。国民が深くだまされてきただけです。国家の腐敗が表に出てきた、知られるようになってきたのは良い兆しです。国家は国民を守らない、国民からおカネの仕組みを守り、奴隷のように国民を利用するだけだということを国民が知れば良いのです。

 本当に何も信用できない国ですが、「今のところ、私たちや子どもたちを戦場に送ったりしないだけまだまし」と考えておきましょう。主流メディアの嘘や、国家の嘘、金融システムの嘘がますます露呈してきています。私には何か、大きく変わる時が近づいているような気がしています。どうせ腐った国は終わるしかないのです。私は、国と中央銀行システムへの信頼が消滅する方に期待をしています。その後には、人々が支え合うおカネと社会の仕組みを作ることができる、その仕組みはそれ程難しいものではないと考えています。

【竹原 信一】

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<プロフィール>
竹原 信一 (たけはら しんいち)
竹原信一氏前阿久根市長・1959年、鹿児島県生まれ。元航空自衛官(88年退官)。阿久根市議を経て08年、阿久根市長選で初当選。ブログでの情報発信や市職員の給与明細全面公開など数々の"掟破り"の手法で市政改革に取り組んだ。11年、市長リコールにともなう出直し選挙において864票差で敗れ失職。同年、鹿児島県議選に出馬するも落選。




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