5日、福岡市中央区天神のカフェレストラン「SJORA(シェーラ)」で、「メグちゃん先生」こと吉地恵(きちぢ・めぐみ)氏による「指ヨガ」の講演会および体験会が実施された。「指ヨガ」とは、ヨガの指導者であり、ヨガに関する数々の著作がある龍村修氏(龍村ヨガ研究所所長)が、2009年に「指ヨガ健康法」を出版。以来、ひとりでもできるその手軽さから、静かなブームを呼んでいる。
吉地氏は県立高校で保健体育を34年間指導していた元高校教師。3年前に早期退職し、現在は、不登校児の支援活動を行なっている。そのかたわらで取り組んでいるのが「指ヨガ」の普及活動だ。吉地氏の「指ヨガ」はトップアスリートからも評価が高く、北京オリンピックの女子3,000m障害に日本代表として出場した早狩実紀(はやかり・みのり)選手を「指ヨガ」でサポートしたとのこと。
「誰がやってもよくきく『指ヨガ』を夫婦や家族でやってもらい、みんなが健康で幸せな社会になってほしい」という想いが普及活動を行なう動機という。吉地氏は、日本のみならず海外でも「指ヨガ」をPR。東日本大震災被災地では、ボランティアとして仮設住宅を回り、被災者に「指ヨガ」を施すとともに悩みの相談に乗った。
「指ヨガ」のやり方はいたって簡単だ。指や手の平にある、刺激すると人体の各部の自然治癒力が高まる部位を指圧したり、回したりするだけ。その配置は、中指を頭、人差し指と薬指を手、親指と小指を足、手の平に内臓、と考えられている。吉地氏曰く、「部位は覚えなくても、指圧して痛いところを1分くらい、息をゆっくり吐きながら指で押すだけです」という。たしかにひとりでもできる。
今回の会を主催した(株)ファーストデイの高尾和子(たかお・かずこ)氏は、「ギックリ腰になった人がめぐちゃん先生の『指ヨガ』で楽になり、前屈までしちゃったんです」と、驚きの表情で語る。高尾氏は、経営するワンタッチネイルの専門サロン「Room・K(ルーム・ケー)」で「指ヨガ」をサービスとしてすでに取り入れている。
「手だけですむから、寝たきりの方でも体を動かさずにできます」(吉地氏)の「指ヨガ」。超高齢化社会を迎える日本では、老人介護などでも活躍する場面が増えてくるだろう。
▼関連リンク
・メンタルサポーター メグチャン先生のブログ
・ワンタッチネイル専門サロン「Room・K」
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