我々の一行は済州島の視察を二泊三日の日程で地場の旅行代理店にお願いした。金額は言えないが団体割引とウォン安でリーズナブルな料金だった。しかし、現地ガイドが同行すると、観光名所に行く前後に必ずと言って良いほど、お土産店を経由する。こちらからお願いした訳でもないのに、である。お土産店から旅行代理店にリベートが入るという考えは下衆の勘繰りであるが、個人的な見解として、それをすることで、低料金を維持できるとも考えられる。
それはさておき、立ち寄るお土産店は日本語が達者な店員ばかりが集い、しかも、押しが強い女性ばかりであった。城邑民俗村でパワフルなおばさんに圧倒されていたため(済州島レポート小売編(4)を参照)、様々な不安を肌で感じつつ、店内を回ると、お土産店はスーパーとは違い、ほとんどの商品が試食可能なことに気付く。
韓国のりのほか、日本にはない唐辛子チョコレートなど、つまみ食いすることができる。新たな発見があるほか、韓国のりだけでも10種類以上は味見できたであろうか。胡麻油のほかオリーブオイル、コーン油で焼いたのもあれば、キムチ味といった日本にはない韓国のりがあったのは新鮮な体験だった。
しかしながら、スーパーに寄った後に訪れると、同じ商品でも、2~3割高いものがあり、足元を見られている感は否めなかった。現地ガイドからも事前に、「買いたくなければ、店員と目を合わせないで下さい」というアドバイスを受けていたが、店を出る時には私をはじめ、多くの人達が買物袋をぶら下げていた。またしても我々は済州島の女性たちに寄り切られてしまった。
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