ロッテマート済州島店の目と鼻の先にイーマート(E・MART)があった。イーマートは韓国最大手の流通小売業者で、現地のプロスポーツを観ていると、よく看板広告を出しており、韓国国内でも相応な地名度を有しているようだ。地下1階、地上5階建ての店内にはロッテマート同様、食品から衣料、生活家電、文具、書籍などを取り扱っている。れっきとしたGMS(総合スーパー、General Merchandise Store)であるが、現地ガイドによれば、韓国国内ではディスカウントストアの範疇となるとのこと。
店を訪れてみると、万引きもチェックする入口ゲートがあり、制服姿の美人女性が笑顔で迎えてくれる。ディスカウントストアのイメージというよりも「免税店」。買物終了後、同店の買物袋をぶら下げて再入店すると、入口で呼び止められ、買物袋をそこで保管された。店内は日本のGMSと遜色のない作りであるが、所々でアメリカナイズされたノウハウが散見される。
商品構成はロッテマートとほぼ同じ。同店を訪れたのは3月10日(土)の午後9時ごろ(店舗は午後11時まで営業)であったが、多くの家族連れが買物をしていた。日本でいうイオンやイトーヨーカドーで見る風景とほぼ同じである。韓国の企業も日本と同様、土日休みの週休2日制であるため、週末は家族連れで賑わうようだ。買物の支払いをレジで済ませた後は袋をもらえるが、エレベーター前にある空き段ボールを自由に使うこともでき、それを袋代わりにして、商品を持ち帰ることもできる。日本でも共通して見かけることの多い光景に、日本の店にいるかのような錯覚さえ感じた。
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