90年代前半、40代男性は、毎週のように焼肉ウエストに通った。必ず金曜日の夜に100円ビールをあおるように飲んだ。「メンバーが少しずつ変わったが、行く店はウエスト。時には訪問店のローテーションもやった」ほど重宝した。2000年頃アルバイトしていたという男性は「とにかく忙しかった。厨房はいつも洗い物であふれていた」01年当時には焼肉店が売上高の約75%を占めていた。
ところが、同年秋にいわゆる狂牛病問題が発生。風評被害も含めて焼肉業界全体が大打撃を受けた。さらに07年には道路交通法が改正。飲酒運転の罰則強化改正案が成立した。「100円ビール」が好評だっただけに同社への影響も大きかった。しかし今度は、うどん業態が消費者の支持を集めた。飲食各社が低価格路線に走るなかで値段据え置き品質向上の「実質値下げ」を実施。狂牛病問題後はうどん店を中心とした出店となり、今は180店のうち117店がうどん店だ。先のアルバイト経験者は「今では焼肉は他店で食べるが、うどん店では時々食事をする」という。またある競合店関係者は「消費者としてはウエストに行く。素直においしい」と、うどん店の評判は上々。今ではすっかりうどん店としての印象が強まっている。
しかし、近年は「資さん」「牧のうどん」「丸亀製麺」「グルメ杵屋」など、出店攻勢が強まっており、競合が激化。09年12月には191店舗あったウエストも、12年2月には179店舗まで数を減らしている。
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・外食業界の逆風に挑む ウエスト・若山和夫社長 | インタビュー
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