＜会員メンバーも権利意識を持て！！＞
　資料２【永久債化についてのＱ＆Ａ】を参照してよーく読んで頂きたい！！「会員扱いの利用に関しては永久に保証してあげます。その代わりに会員資格保証金は一生払いませんよ」という趣旨だ。あとで【永久保証の欺瞞性】を論証する。会員の皆さん！！お人好しも程々にしたらいかがですか！！「金を借りていて【元本は返しませんよ】通告を受ける」ぼったくりをされてニコニコ良い顔をするのですか。「阿保か！！」と言いたい。

　相手が支払い条件の変更があれば保全をするのは当然の行為である。保全の一策として会員が共同名義で不動産の担保を行なうのも一例だ（破産・民事再生法の局面になってもゴルフクラブ会員の権利を多少は防衛可能だ）。ここは踏み倒すことに悪びれる様子の無いゴルフ場関係者たちに為すがままにされてたまるものか！！会員の中には弁護士の一人はいるであろう。専門家の叡智を活用するのもいかがなものだろうか！！

　Q13の設定の回答実例は意味深長である。民事再生法手続をしている「いわむらカントリークラブ」（岐阜県）の例が紹介されている。＊継続会員については、会員規則を改正し永久債化する。＊脱会会員・一般債権者については債権額の８％を５回の分割弁済とする。今回の【会員権保証金返還要請】を断れば「債権額の８％を５回の分割払いになるよ」とインプットする企みがあるのであろう。要はゴルフ場関係者たちは「10年に１回の保証金返還の切り替え交渉が面倒」という動機で【会員資格保証金の永久債への転換】の奇策を弄するようにしたに過ぎないのである。

＜事業継続は無理＞
　では【永久保証の欺瞞性】を論証してみよう。会員の大半の方々は経営者か経営幹部の立場に属されておられるだろう。このシリーズの（２）で指摘した。会員保証金が約118億円、銀行借入れが約22億円あるそうだ。一般負債は別にして金融関連負債が140億円に達する。近年の利用者年平均４万人と発表している。客単価１万5,000円として売上６億円が計算される。但し、今後客単価は下がっていくから６億円以上の売上の期待は不可能である。年商に対して金融関連の借入額23.3倍、銀行借入率3.7倍になる。

　この経営指数を眺めて経営者・経営幹部の方々は「ウーン」と手を組んで唸るしかない。「これじゃー企業の繰り廻しは大変だな、困難だな」と的確に判断されることであろう。
　この財務状況であれば銀行からのニューマネーの調達は無理だ。自前の売上で廻していかなければならない。銀行の金利は２％（贔屓目の金利）とみても4,400万円の金利支払いが発生する。形としても銀行には年間２億円の元本払い（10年返済もえこ贔屓を採用して）が義務付けられていることになる。銀行への返済総計が売上の40.7％になっている。まー資金的には実質的に破綻寸前なのである。

　これに災害対策の積み立て費用が必ず発生してくる。６億円足らずの売上でその対策は不可能であろう。20年過ぎれば建物、設備など諸々の修繕費の手当ても不可欠になる。これを売上収入からも補填するのはどだい無理だ。誰でもが「こういう先行きをみれば現在の収支でやり繰りを行なうのは険しい」と判断するはずである。それを易々と「プレーを保証します」と安受けの提案をするものだ！！これはまさしく詐欺行為に等しい。

　会員の皆さん！！２回も騙されたとするならば「馬鹿だ！！」と言われますよ！！補足すると今後の交渉の過程で「永久使用可能保証」の証文として理事会メンバーの個人保証を取る策も採用することです。理事会メンバーにも「会員資格保証金の永久債への転換のお願い」の責任の一端はあるからだ。

≪　（２）　｜　（４）　≫

【資料２】

※記事へのご意見はこちら