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福岡県赤村から日本農業復興への提言(後)~鳥越農園ネットワーク・鳥越和廣代表
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2012年9月25日 07:00

<六次産業で赤村を盛り上げ日本の農業を元気にしたい>
0925_torigoe.jpg 鳥越農園では生産から加工、販売に至るまでの一連の作業を自社で行っている。いわゆる六次産業を実践している。グリーンコープ生協を主要取引先として、百貨店、大手スーパー、専門店に完全無農薬米、セロリ、トマト、なす、小松菜、ほうれん草、春菊などを販売。百貨店などの専門店向けにトマトケチャップ、トマトジャムなどの加工品も販売。百貨店や専門店、ネット通販でも販売されている「完熟トマトケチャップ」は利用者からの評判も上々だ。鳥越農園ネットワークは農業従事者の抱える問題を一つずつクリアーにし、高齢化が進む農業のイメージを変えようとしている。「この赤村は標高100メートルにあり、周囲には緑の山々があり、空気もキレイで米や野菜の生産に適した気候です。しかし、一人で何かをやるのは難しい。そこでみんなで手を取り合って一つの組織(鳥越農園ネットワーク)を作りました。農業資材を購入するにもみんなで買えば安くなる。そして組織が大きくなれば赤村の知名度も上がります。我々は赤村の知名度を上げるためにも一生懸命、仕事に取り組んでいます」と鳥越さんは語る。

 鳥越農園ネットワークは九州農業生産協同組合に属する。同組合は鳥越農園ネットワークを含む14~15の農業法人で構成され、約300戸の生産者の方々に支えられ運営している。作り方を統一し、有機、無農薬栽培にこだわった野菜を作ることで消費者に認知され、農園と赤村の知名度を上げてきた。しかし、全国的に見ればまだまだ規模は小さい。

 「六次産業は生産から加工、そしてレストランを経営すれば、地産地消となります。農業が元気になれば、新しい雇用が生まれ、そして地方が活気づきます。農業の活性化に国や行政がもっとからんでほしいです。たとえば、福岡市を例に上げていえば、福岡市で消費された野菜は、生産農家に対して還元(還元税)するなどの配慮があれば、農業従事者はもっと仕事に精を出せます。都市で家を建てれば林業に還元するという話で、吸い上げるのではなく、林業や農業に返すという仕組みを作るべきではないでしょうか?」と独自の理論を語る。農業に若者が集い、そして、国内外でも通用する野菜を世に出していくことで、日本の第一次産業をより魅力的なものにしていく。鳥越さんと農園のスタッフの挑戦はこれからも続いていく。

(了)
【矢野 寛之】

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