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コダマの核心

自立・持続組織シリーズ(13)~育てられた郷土に恩返しする(株)コーソク(1)
コダマの核心
2013年3月21日 17:55

<悠久の地に育つ>
iib1819_s.jpg 宮崎県日向市に(株)コ―ソク(コーソクグループ)という会社がある。グループ連結約70億円、従業員400名を擁する企業群だ。この企業群を引っ張るのは西村賢一代表取締役である。1947年1月7日生まれの66歳になった同代表は10代から事業主として活躍してきた。西村代表の出身は日向市中心部から西へ35キロ入った東臼杵郡諸塚村である。諸塚村は森林に恵まれていた。だから豊かな財政の村であった。

 この諸塚村の中枢を耳川が流れている。耳川の河口には美々津港がある。この港は2,673年前に神武天皇が討伐のために東方へ御船出した由緒ある場所なのだ。また諸塚村と合い対置している南郷村には6世紀に朝鮮半島から渡ってきた外来人の集落がある。一例を紹介したが、この耳川沿いには2,600年前、1,500年前の歴史的な大遺産がある悠久の土地柄なのだ。西村代表は生まれた故郷周辺の歴史の重みを誇りに思っている。

 福岡の人間たちは無知で恩知らずだ。1955年から1965年の高度成長のなかで豊かな電気消費生活を過ごせた理由を知らない。耳川などの宮崎県の1級河川に建設された水力発電所から送電していただき生活が享受されたことを知らないのである。耳川には椎葉アーチ式ダムを筆頭に大型ダムがあり水力発電所が稼働していた。西村代表の生誕し育った諸塚村には2つのダムがある。上記した10年間にピーク時、九州で必要とされる発電量の20%強、宮崎県の河川にある水力発電所で賄っていたのである。

<悠久の地にも激変の波が襲う>
nisimura.jpg 西村代表は10代から事業主同然の働きをしていた。家業の手伝い、引き継ぎがあったのだが、故郷諸塚村の主力業務は林業である。山々から伐採された木材を日向市細島まで三輪トラックで運びだしていた。現在の企業・コーソクの本業は運送業である。事業のスタートも運送業であったのだ。日向灘に面した細島や隣町の門川町には九州木産社などの大型製材所が林立していた。同代表はここに納材していたのである。

 内地材専門の製材所の商売繁盛は永遠ではなかった。1960年を境に国策として外材輸入を推進しだした。単価の安い外材を製材する業者がパワーアップしだしたのである。名門九州木産社の倒産の例にみられるように内地材用の製材所の倒産、廃業が相次いだ。当然、西村代表の内地材運搬業も試練を迎えることになる。林業関連の付帯業務からオサラバの決断を迫られるようになったのである。

 1975年頃には戦後、植林した国内の材木は大きく成長し活用できるまでになっていたのにも拘わらず、「外材使用に力点を置いた国策は失敗だった」と糾弾されるのは必然だ。2,600年,1,500年前の歴史遺産がある悠久の地に激変の波が襲ってきた。林業の営みを中心に諸塚村を筆頭に耳川沿いには数多くの人たちが暮らしてきた。たとえば椎葉村の最大人口は9,000人であったが、現在4,000人まで激減している。諸塚村は、元気な時期には5,000人に近かったそうだが、残念ながら昨今の住民人口は1,800人までに下がった。

 林業の成り立ちが不能になれば地域経済が崩壊するのは予想されたとしてもあまりにも酷い仕打ちを浴びせた外材優先の国策であった。西村代表もやむなく活動の拠点を細島に移したのだ。1975年の手前の時であった。

(つづく)

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