４月23日、福岡市内のホテルで「公募型補助金」無料説明会が開催された。この会は福岡市中央区の経営革新等認定支援機関の西岡経営管理事務所（西岡隆代表）が主宰した会で、中小企業経営者ら25名が参加した。「商品開発をしたいけれども、お金がなくて出来ない」、「モノ作りの技術は有するものの、資金面の問題で商品化を実現できない」などと頭を抱える中小企業経営者は少なくない。

　そんな経営者のために新たに設立された補助金が「ものづくり中小企業・小規模事業試作開発等支援補助金」だ。１社あたり補助金交付の上限額は1,000万円。平成24年度の補正予算として、1,007億円が組まれており、いくつかの条件を満たし、経営革新等認定支援機関と連携して申請し、採択されれば試作開発や設備投資にかかる経費の一部に補助金が交付されるというもの。「このような規模のものは今後、出ることはないかもしれない」と西岡氏は講演会で述べ、現政権がモノ作り大国の日本の基幹事業の一つとなる製造業を支援する姿勢が伺えた。

　説明会では補助金を申請するにあたり、提出書類を役人がチェックするポイントをはじめ、記入に関するアドバイスなどが行なわれ、参加者は熱心に話を聞き入っていた。参加したある中小企業経営者は「今まで補助金に興味があったが、詳しく聞けて良かった」、「我々でも申請すればいただける可能性があることがわかったのはとても勉強になった」、「補助金の仕組みがよくわかった」という声が聞かれた。

　西岡代表は、「今まで特に省庁管轄の補助金は審査がとても厳しかったが、経済状況に鑑みてかやや条件が緩和されている。過去に出してもらえなかった方もぜひチャレンジしていただきたい」と述べ、今後、５月以降に実施される２次公募、３次公募の日程に合わせ、再度、同様のセミナーを開催するとしている。なお、次回のセミナー告知は下記のホームページなどで行なわれる予定。今回、話を聞きたかったけど、都合により聞けなかった方は定期的にチェックしていただきたい。

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