ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

政治

独占インタビュー・山崎拓氏、愛国ひと筋(4)~堂々と憲法改正すべき
政治
2013年5月16日 16:00

 自民党元副総裁の山崎拓氏(近未来政治研究会最高顧問)に、安倍内閣と日本の針路について、(株)データ・マックスの児玉直代表が独占インタビューした。山崎氏が、政治経済、外交で日本のとるべき"本道"を語った。

(聞き手・児玉直、山本弘之、石坂文)

<「朝日」が安倍政権への立場を変えた>
 ――今度の参議院選挙の争点に戻ると、安倍自民党が圧勝できるはずだった。ところが、憲法96条改正を争点にして怪しくなってきたのではないか。

yamasaki.jpg 山崎拓・自民党元副総裁(以下、山崎) 経済を争点にするならわかる。アベノミクスが是か非か7月の時点ではまだわからないが、円安・株高は続くので圧勝できるはずだった。憲法96条改正を争点に据えたら、世論調査でみる限り反対が多い。国民は96条くらい変えたらいいと言うかと思ったが、意外と反対が多い。朝日新聞が方針を変えた。今まで、「朝日」の変節ぶりを叩かれていた。私も、木村伊量朝日新聞社長が、安倍首相と手を握った報道を見て正直驚いた。第1次安倍政権の時は、政治部長で、安倍首相を痛烈に批判していたのに今回はゴマをすっていると評判なので驚いていた。ところが、安倍首相が憲法96条が争点と言いだして、「朝日」の良心がいたたまれなくなったのではないか。

 ――「朝日」は、安倍首相の経済政策には、批判できなかったが、憲法をめぐってはそうはならない。安倍首相は、せっかく第1次安倍内閣が短期政権で失敗したことを研究して工程表もつくっていたのに、権力を握って人気があると、もともと参院選まで安全運転で自制していた憲法改正に踏み出そうとしている。権力を握ると、なぜそういうふうに判断が狂うのか。

 山崎 何でもOKと錯覚した。「自分の思うとおりになる」と。そこで、「人気をさらに高めよう」と思った。支持率80%近くになったら、もう高めることはできない。そんなに甘くない。100%はあり得ないのに。テーマによっては男性と女性で大きく反応が違う。憲法96条改正には女性が反対。憲法改正を過半数で発議できるようにして、先々で9条を変えて、自衛隊を国防軍に変えて軍隊にする、あんたの息子を徴兵制で召し上げる、そして中国と戦わせる、名誉の戦死で靖国神社に送るというシナリオには、女性は反対する。女性が一番大事なのは息子だから、僕は母親になったことはないけど、娘が3人いるから、女性の気持ちは想像がつく。

<米国が望まないこと>
 ――山崎先生の憲法改正論は、今の安倍首相のやり方とは違った。

 山崎 僕は、正々堂々と憲法9条を改正して、憲法9条第1項は、国連憲章をそのまま写したものだからそのままにして、第2項で自衛のための実力組織を認め、第3項で国際貢献と集団的自衛権行使が認められることにすればよいと思っていたが、安倍首相の集団自衛権行使容認論は今の憲法のまま解釈を変えようとするものだ。

 ――集団的自衛権の行使を米国が認めると安倍首相は思っているが、米国は、国益で判断するから、超楽観主義ではないか。

 山崎 米国側で日本に集団的自衛権を行使してもらいたいというのは、大勢でなく特定の人だ。

(つづく)
【文・構成:山本 弘之】

≪ (3) | (5) ≫


※記事へのご意見はこちら

政治一覧
SNSI中田安彦レポート
2013年6月 4日 07:00
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
流通メルマガ
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル