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アジア進出企業に聞く(7)(株)やまやコミュニケーションズ~ASEANで明太子を製造・販売(前)
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2013年6月 5日 07:00

 1974年の創業以来、明太子の知名度を押し上げ、全国へと営業拠点を構築していった(株)やまやコミュニケーションズ。84年からは海外進出を積極的に進め、韓国をはじめ、アメリカや中国にも関連会社を設立。今後は、経済成長著しいASEAN諸国への進出を計画中だ。生産拠点としてだけでなく、消費市場としても視野に入れる。ASEANで明太子をどのように展開していくのか、同社代表取締役社長の山本正秀氏に聞いた。

 ――カンボジアを視察されたそうですね。

yamamoto1.jpg 山本正秀氏(以下、山本) カンボジアのシアヌークビルにある経済特区を視察しました。インフラ整備がまだ不十分ですが、可能性は大いにあると感じました。電力供給や水の使用制限など課題はありますが、中国よりも水質は良いと聞きましたし、周辺環境も悪くありません。
 なかでも日本が開発した経済特区と港湾に注目しています。港湾はドラフト(喫水)が深く、大型のコンテナ船も入港できますし、そこに税関もあり、経済特区と離れておらず通関にも便利です。船による輸送時間は中国よりも長くなりますが、通関を含めるとカンボジアの方がリードタイムは短くなるでしょう。カンボジアの魅力は、人件費の安さや労働力の豊富さに加え、英語が通じることと、米ドルが通貨として使用でき、持ち出しも可能であることが挙げられます。

 ――東南アジアを生産拠点と見るか、市場として考えるか、そのどちらになるのでしょうか。

 山本 我々はその両方を考えています。今後、ASEAN域内が自由貿易になること、また日本食が確実にASEAN域内でも普及していくことを踏まえ、日本向けとASEAN向けの輸出品を生産しようと考えています。

 ――海外展開の現状を教えてください。

 山本 中国と韓国で生産を行なっています。中国がメインですが、人件費が高騰していることと、尖閣問題などによる日中関係の悪化で通関に1カ月も時間がかかることがネックとなっています。中国には10年ほど前に進出しましたが、今年の春、2カ所あった生産拠点を1カ所に統合しました。ただし、これも長くは持たないと判断しています。

(つづく)
【東城 洋平】

| (中) ≫

<COMPANY INFORMATION>
(株) やまやコミュニケーションズ
代 表:山本 正秀
所在地:福岡市東区松島5-27-5
設 立:1976年10月
資本金:14億円
事業内容:明太子製造販売・水産物及び一般食品製造販売
TEL:092-611-4511
FAX:092-611-5050
URL:http://www.yamaya.com/


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