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求められるリーダーの出現と戦略的街づくり~嬉野温泉街(2)
流通
2013年9月30日 07:00

<年間の国内旅行は2回以内が過半数>
onsen_2.jpg 日本人の旅行の目的地は時代の流れと共に変化している。繁華街がある温泉地ではなく、静かで自然豊かな地域に人気が集まっている。その代表格が湯布院であり、黒川温泉であるだろう。
 また、これは全国的に言えることだが、ひと昔前に企業の慰安旅行で賑わった温泉地でバブル期前後に宿泊施設の増設を含めた大型の設備投資を行なったところは、現在大きな負担となっている。20~30室の施設ならともかく、100室を超える場合、その負担は計り知れない。かつて年間1,300万人(ピーク時)が訪れた日本有数の温泉地の別府温泉も近年は苦戦が強いられている。
 別府市が今年発表した11年度の観光動態要覧によると、同市の観光客総数は788万人で、そのうち宿泊者数は224万人と前年比で1.1%減となった。日本人の旅行に対する意識や考え方が大きく変わったほか、2011年3月に発生した東日本大震災にともなう原発事故により、外国人観光客の減少するなどの影響も垣間見える。

 今年2月12日に日本政策金融公庫が発表した「国内宿泊施設の利用に関する消費者意識と旅館業の経営実態調査」によると、消費者意識調査の国内旅行の動向として、最近1年間の国内旅行の回数は2回以内が約6割。宿泊日数は2日以内が約半数を占めているとした。かつては年間4泊する時代があったと言われていたが、それは今や昔話。温泉地を含めた旅館・ホテル業は少ないパイの中で集客を図らなければならない事態となり、今まで以上に戦略的に企画を立てなければ、客室稼働率は上がる時代ではないようだ。

 状況は嬉野温泉にしても変わらない。観光客の総数は回復傾向にあっても、メインとなる宿泊客数は2011年に51万2,000人まで落ち込んでいる。

(つづく)

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