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福岡市水道の「頭脳」水管理センター(前)~配水調整システムに迫る
社会
2013年10月25日 11:52

 福岡市水道局の水管理センターは1981年、3年前の78年に発生した渇水を教訓に、すべての蛇口への公平な給水などを目的に設立された。同センターのコア技術となる配水調整システムは、約300カ所あるテレメーターから送られるデータを24時間監視。177カ所に設置された電動弁の操作を介し、5浄水場、21配水ブロックごとにそれぞれ流量、水圧を制御するもので、日本初の画期的なシステムだった。それから30年が経過した2013年4月、2回目のシステム更新が完了し、運用を開始している。この配水調整システムとはどのようなものか。追ってみた。

<渇水を教訓に配水調整を構想>
 「渇水は福岡市の宿命だ」。福岡市水道局の技術部門トップの和志武三樹男理事は、そう語る。
 配水調整システムの役割は、水道水をユーザーの需要に応じて配分することにある。一見当たり前のことのようだが、福岡市以外で同様のシステムを運用している例は「まずない」と言われる。
 そんな特異なシステムを、なぜ福岡市では30年を超えて運用し続けているのか。配水調整システムの意義については、福岡市の宿命、厳しい水事情を抜きに語ることはできない。

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 1978年、福岡市は渇水に見舞われ、287日におよぶ給水制限を強いられた。これをきっかけに、配水調整システム構想が持ち上がる。
 システムのベースになったのが、配水区域のブロック化。ブロック化とは、配水区域を浄水場や管網ごとに区切ることで、これにより、水圧の均等化、管網被害の最小化、水運用の高度化を図るもの。ブロック化に併せ、水運用を監視、制御できるようにすれば、渇水による被害を最小限に食い止められる。こうして日本初のシステムづくりが始動する。
 配水調整事業の制御システム開発を担当したのが、三菱電機㈱。開発に当たり、同社発祥の地にある研究拠点である神戸製作所に案件を持ち込み、当時最先端の技術を結集し、わずか3年で納入を果たした。

(つづく)
【大石 恭正】

| (後) ≫


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