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チャイナビジネス最前線

個人向けプランを提供できるか~台湾向け日本の旅行会社への提言
チャイナビジネス最前線
2013年11月12日 07:00

 先日、日本国内で開かれた旅行セミナーで、台湾観光協会大阪事務所・林俊慧所長は「台湾を訪れる日本人は『個人観光客』が増加している。溢れる旅行商品よりも、自分の足で旅の楽しさを見つけようとする客が増えている表れだろう」と、旅行客の傾向について分析した。果たして、「個人客の増加」の動きに、今の日台旅行業界はついていっているのか、考察してみた。

 日本・旅行代理店の観光ツアーを見ると「台湾美食ツアー」「グルメ台湾の旅」などの文字が踊るものの、組み合わせが若干違うだけで、似たようなホテルに泊まり、似たような場所を辿るだけ。そして、どれも「2名(以上)での参加」が基本になっている。

taiwan_img.jpg 「個人客の増加」。それは、団体でもカップルでもなく、「1人」で旅することで、五感を働かせ現地での出会いを縁として大事にし、「台湾を感覚的にどっぷりと味わおう」という人が増えてきたことを意味する。そもそも、複数で旅行をすると、他者との出会いの機会が減る。ツアーでありきたりな場所を潰していくのではなく、自分たちで「行きたい場所に行く」というスタイルだと思う。「現地自由行動」を増やしたプランもあるが、まだ、客のニーズには答えきれてはいない。これといった「派手な観光名所」がない台湾をわざわざ旅しようというのは、旅に「日常性の延長」「日常からのちょっとした解放感」を求めているからであり、そういう「個人」と、1人でもぶらりと行ける「台湾」は相性が良い。

 需要と供給のミスマッチ感。今、多くの台湾向けの顧客が求めているのは、「航空券+ホテル(シングルルーム)」がセットになったプランだ。現行のツアーパックを使用すれば、1人使用の場合、記載価格から「追加料金」を取られる。一方で、日本国内では、出張で使用しない人も多い「出張用ビジネスプラン」として「航空券+シングルルーム」が多数扱われている。なぜか「海外」向けは皆無に等しい。
 ある旅行代理店海外部門担当者に話を聞くと、「個人向けを拡充してもメリットが少ない。大きな収益源は団体客。個人向けを小さい単位では、収益にはあまり繋がらないし、逆に収益単位の『スケール』を小さくしかねない」と、にべもない。

 しかし、台湾旅行者の傾向、ニーズを求めれば「何を供給すべきか」自ずと見えてくるはずだ。現在、個人向け旅行客が急増しているものの、それらの客は、代理店やインターネットで「航空券」と「ホテル」を別々に手配している。それらを1つにまとめてしまえば、利用者の利便性は上がり、販売側も個人客を囲い込めるのではないか。

 ビジネスの基本原則は「需要」と「供給」がマッチしているかどうか。台湾観光協会大阪事務所の林所長の言葉は、うわべの現象ではなく、「現状の核心」に触れている。日台を結ぶ観光業界も旧態にあぐらをかかず、今こそ「個人向け旅行プラン」の提供を本格的に検討してみてはどうだろうか。

【杉本 尚丈】


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