8.九州・山口・広島の地銀22行の2014年度のトップの顔ぶれ
九州・山口・広島の地銀22行の中で、今年はトップ交代が多かった。ふくおかFGの社長交代やその傘下銀行の頭取交代に続き、西日本シティ銀行の頭取交代などもあり、6月末の株主総会後に新体制がスタートすることになる。
◆ふくおかFGは谷正明社長(兼福岡銀行頭取)後任に、柴戸隆成副社長が就任する。谷氏は空席だった同行の会長に就き、FFG会長を兼務する。傘下の親和銀行には吉沢俊介専務、熊本銀行は竹下英専務が頭取に4月1日付で就任している。
頭取就任から来月末で丸9年を迎える谷氏は記者会見で、「ふくおかフィナンシャルグル-プの体制が整備され、一つの区切りができたと思い、後任にその頭取の職を託すことにした」と述べており、いよいよこの6月末の株主総会後に柴戸新体制がスタートすることになる。
◆一方、西日本シティ銀行の新頭取に就任する谷川氏は財務省(旧大蔵省)出身で、2011年5月に同行顧問として入行。翌月に取締役専務執行役員に就任しており、久保田頭取の後継者として本命視されていた。
谷川氏は、新藤恒男氏、久保田氏と三代続けての天下り人事となるため、行内融和への第一歩に、退任する本田会長が旧福岡シティ銀行出身であることから、同じ出身の川本氏を副頭取に抜擢し、行内体制を固めている。
新頭取に就任する福岡銀行の柴戸氏と西日本シティ銀行の谷川氏は、修猷館高校の同級生であり、共に福岡の地で覇を競い合うことになる。
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