＜『輝く女性プロジェクト』＞

　森さんが仕事以外で続けている活動に、「輝く女性プロジェクト」という会がある。森さんが主催として企画や運営をする、夢を抱き輝こうと努力する女性を応援するための交流会で、女性を応援したい男性の参加も歓迎だ。

　2009年から始まったこの会は、著名人を講師として呼んで講演会、イベントなどを企画したり、月に1度、公民館などで定例会を行なっている。定例会では、参加者全員の自己紹介に始まり、グループになっての名刺交換、自身の活動についてプレゼンを行なったりするなど親交を深められる場を提供している。会合に使用している公民館の使用料として100円をカンパしてもらうだけの、ほとんど無料の会。
　同会の目的は、「自分のなかの可能性に気付き、行動を起こすきっかけを作り、人と人とのつながりを作る」こと。

　森さんは、会社員時代に何かを始めたいけど、何をしてよいのか分からない、私は何の役に立っているのだろうか・・と悩んだことがある。そういうときに、何か世界を広げるきっかけがあれば、ものの見方も変わることがある、「私も人とのご縁のおかげで、人生が変わってきたところがあるので、人のご縁を少しでも広げていけるきっかけ作りの場になれば･･」と、森さんは話す。

＜幸せを咲かせるお手伝いを＞

　森さんにとって、「仕事とはどのようなものですか？」と尋ねると、少し考え「人に喜んでいただきながら、自分を成長させることができるものかな？」という。

　「会社勤めから独立したことは、当然のことだけど、ある意味『守られている』環境から、何かトラブルが起こるとすべて自分の責任として返ってくる環境に移ることだった。厳しく大変です」と森さんは言う。しかし、充実感も同時にあり、また「世界」が広がり、人のありがたみが分かり、人間的にも成長できた。

　「輝く女性プロジェクト」のことを聞いているときに、仕事で忙しいのに、なぜ？という問いに、森さんは「う～ん・・」と考えながら「よく言われることですが・・でも私のなかでは仕事に対する思いも、『輝く』での活動もつながっているんです」と笑顔。

　「咲ら化粧品」という名前は、スペイン語を参考にした。スペイン語には、「咲く」という言葉はあるが、「咲かせる」という言葉はない。というのは、花は自分で咲くものだから。その言葉に森さんは、エネルギーを感じた。自分の魅力は自分を信じ、自分で咲かせるもの。私は、その魅力を咲かせるお手伝いをしたい、と思った。「自分の魅力を咲かせて、幸せを咲かせるお手伝いを」が、咲ら化粧品の企業理念。
　これは、森さんの「輝く女性プロジェクト」に対する思いにもつながる。

　今後の夢は、スキンケアに加え、ヘルスケア、メンタルケアの面でも会社として考え、女性が自分で自分の魅力を咲かせるお手伝いをすること。準備は、もう始まっている。大学で栄養学を学び、取得している管理栄養士の資格をヘルスケアの面で生かす。考え方ひとつで、人は内側から輝きが出てくる、昨年から10カ月間、月に2度東京に通い、昨年の11月にメンタルのコーチングの資格を取得した。以上の三方向からの女性の魅力を咲かせるお手伝いをしたいとしている。

　仕事も「輝く女性の会」も、「人のため、人を助けるため、人が喜ぶと、自分が嬉しい！」という森さんのなかでつながっている、ということはよくわかる。いつも笑顔の森さんだが、落ち込んで「４時間くらい、動けなくなることもありますよ（笑）」と、笑う。でも、そのうち立ち直る。元気で温かい森さんの人柄は、周囲に元気を与えている。

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