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チャイナビジネス最前線

中国の最新戦闘機もパクリ?~中国の素顔(59)
チャイナビジネス最前線
2011年11月29日 11:17

 中国山東省青島市郊外のホテルで、日々変わり行く中国を観察している現地滞在のフリーライターがいる。福岡と青島を定期的に行き来している彼に、リアルな中国の今をレポートしてもらった。

ロシアの戦闘機.jpg
空母艦載機ロシア製.jpg
 中国の2011年度国防予算は、前年比12.7%増の6,011億元(約7兆2,000億円)。増え続ける中国の軍事費に日本をはじめ周辺各国が懸念を示しているなか、25日、ロシアメディアが「中国の新型戦闘機J-16(殲16)はロシアの戦闘機Su-30MK2を模倣したものだと報じたことが話題になっている。中国が開発した兵器のパクリ疑惑はなにも珍しいことではない。昨年話題となったステルス戦闘機J-20も、ロシアのステルス実験機MIG144の模倣と言われている。今年8月、試験航行を行なった中国初の空母(ウクライナ製「ワリャーク」の船体を基礎に大改修をしたもの)に搭載するという艦載機のJ-15(殲15)もロシア製Su-33(スホイ33)のパクリだと問題になった。

ウクライナ製「ワリャーク」 こうした事態を受けてか、ロシアは中国側から打診を受けていた空母の着艦装置の売却を拒否する意向を明らかにしたと環球網などが報じた。空母開発で中国は高速鉄道と同様に、外国の技術をベースに国産化を進めてきた。 しかし、スホイ33などあからさまな技術盗用にロシアは激怒し、空母にとって重要な着艦時の制動ワイヤーの技術供与を断ったようだ。制動ワイヤーの設計・製造技術は非常に高度で、今のところロシアと米国しかこの技術を持っていないという。

ロシアで建設中のインド海軍 一方、ロシアもしたたかなもので、この時期にインドから発注を受けていた建設中の空母の写真を公開、中国が欲しがっている最新式の着艦装置も取り付けられ、2012年にはインド海軍に引き渡されるという。

 中国が開発中のステルス戦闘機や高度ミサイルシステム、空母は、特に台湾、日本、インドなど周辺諸国を不安に陥れてきた。こうした中国の軍事力拡大にともなう対抗抑止力拡大の流れのなか、領海問題に揺れる東アジアの国々においては、「日本の舵取り」に期待しているのだ

【杉本 尚丈】

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