上海市盧湾区で、「唐津焼小杉窯展」が4月27日から5月1日まで開催される。唐津焼の個展が上海で開催されるのは、初の試みとなる。
このイベントは福岡市の貿易会社・キーストーンが、若き陶芸作家・小杉隆治氏の親しみやすい作風を中国でも広めようと企画したもの。開催場所となる「+8(ジャーパー)」は、全国商工会連合会が出資する、日本の優れた素材や産品を扱う常設展で、去年9月に上海の有名観光地につくられた絶好のスポットという。
キーストーンは、中国最大手のショッピングサイト「淘宝網」でも唐津焼を展開しており、中国での市場で唐津焼の認知度をさらに高めたい考え。当日は、スタッフが和服を着て来場者を迎えるほか、日本の書道家による即興パフォーマンスを行なうなど、日本文化一色の催しになる模様。
陶芸作家の小杉氏は「置物や飾り物を中心に、誰にでも親しみやすく楽しい作品づくりを心がけている。魂が感じられ、日本人の心に響くような作品を追求したいと思う」と意気込みを語っている。
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