ネットアイビーニュース

NET-IB NEWSネットアイビーニュース

サイト内検索


カテゴリで選ぶ
コンテンツで選ぶ
会社情報

コダマの核心

怪物男【平成の発電王】新地哲己の挑戦(3)
コダマの核心
2012年12月17日 07:00

<銀行は掌を返す>
  【平成の発電王】の誕生(=芝浦の10年で売上100倍)の現象を尻目にした《九電の幽霊化》は前回で述べた通りであるが、銀行自身もこの自然再生エネルギーの勃興・爆発の産業地殻変動に無関心だ。【太陽光発電所ビジネスが黄金融資対象になる】という認識が皆無である。元来、「事業家のやることに口出す=評論に関しては達者だ」が、ビジネス鑑定力に関しては無能である。世間では銀行マンの能力を「銀行マンが褒めたたえて奨めるときには、もうそのブームは終わり始めている。参入するには遅すぎるのだ。彼らの話を鵜のみにすると会社を潰してしまう」という程度に蔑んでいる。

sinti.jpg 新地会長が厳しく指摘する。シリーズ(1)に資料を添付していたメガソーラ一覧を添付している。そのなかで、南関セキア発電所がある。この発電所のオープンの際には融資先のA銀行の責任者がやって来て、「新時代のエネルギー革命産業です。新地会長におかれましては、この太陽光発電ビジネスの拡大に務めていただきたいと思っています。弊社もメインとしていくらでも融資していく所存です」と挨拶した。新地会長も内心で非常に感動した。
 そして飛躍をかけた、分譲型太陽光発電所みやま合同発電所23MWの事業を着手した。投資額70億円である。今までの事業投資額とは比較にならない。1つひとつの発電所を分譲する事業計画であった。
 ある投資を検討していたB経営者が、A銀行に次のように相談した。「みやま太陽光発電所のオーナーになるつもりですが、融資をお願いしたいのですがー」。すると、「いやー、あの物件は売れていませんよ。当方としては融資の対象外にしています。止めたらどうですか」というつれない返事がA行の担当者から述べられたそうだ。
 B経営者からありのままの経緯を聞かされて、新地会長が激怒したのは当然である。しかし、「過去幾多かあったことだ。銀行マンは俺の新事業を理解できずに足を引っ張ったことは数知れない。馬鹿を相手しても始まらない」と冷静さを取り戻した。
 B経営者は、A行の反対にも臆せずに太陽光発電所のオーナーになってくれたのだ。もちろん、新地会長が別の融資銀行を斡旋する一役も買って出た。さらに嬉しいことに、B経営者は発電所の自前運営の技術習得のために、新地会長の会社に指導を申し込んだことである。B氏は単純に発電所オーナーになるだけでなく、太陽光発電所経営に乗り出す覚悟を持っていたのだ。

<銀行の仕打ちが己を鍛えてきた>
 新地会長の今後の銀行対策・資金調達に関する戦略を要約すると、こうなる。(1)大手企業のメガソーラーのプロジェクトには銀行は熱心に融資するが、中小企業のそれには貸さない。(2)分譲型太陽光発電所みやま合同発電所の70億円事業には融資がついたが、オーナーの信用背景があったからこそ資金のメドがついた。(3)今後の事業展開には、きめ細かい資金調達を考える必要がある。
 結果として【芝浦ソーラーエネルギーファンド】を考案した(詳細は次稿で触れる)。

 振り返るに、「銀行からの仕打ちのなかで己を鍛えてきた」のが、新地会長の経営者としての茨の道ではなかったのか!!およそ20年前の1992年頃、シャープから「太陽光ソーラーのセミナー」に誘いを受けたのが、始まりだ。【マンションに太陽光ソーラーを担ごう」というキャンペーンを打ってきたりした、この業界の先行馬である芝浦グループホールディングスは2013年7月期には売上400億円に近いところまでやってきた。

(つづく)
【児玉 直】

≪ (2) | (4) ≫


※記事へのご意見はこちら

コダマの核心一覧
コダマの核心
2012年12月31日 07:00
コダマの核心
2012年12月17日 07:00
NET-IB NEWS メールマガジン 登録・解除
純広告用レクタングル

2012年流通特集号
純広告VT
純広告VT
純広告VT

IMPACT用レクタングル


MicroAdT用レクタングル