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本気の「観光立国」(前)~東京五輪へ京都の挑戦!
経済
2014年1月 1日 07:00

 日本を取り巻く、人口減少、少子化、高齢化現象は、とりわけ地方経済に大きな影響を与えている。2013年9月8日には、「2020年東京五輪」開催が決まった。各地方自治体は、ますます東京一極集中化が加速するのではないかと戦々恐々だ。

<京都で大規模な文化祭典の開催へ>
 そのようななかで、9月11日、山田啓二・京都府知事と門川大作・京都市長は東京五輪に連動させ、京都で大規模な文化祭典を開催することを合意した。五輪決定わずか3日後のことである。
 東京五輪が開催される予定の7月、8月は、祇園祭や五山の送り火など京都観光が盛り上がる時期である。文化祭典では、茶道や華道など伝統文化だけでなく、世界的に人気の高い漫画やアニメを活用した催しも企画していくと言う。

 「2020年東京五輪」と「観光」は切り離すことができない。世界のどこの開催国、開催都市においてもそうであったように、五輪が近づくにつれて日本が注目され、来日観光客は自然と増えてくる。

<京都の歴史を学ぶことは日本の歴史を学ぶこと>
kyoto2.jpg 京都府東京事務所の熊谷隆副所長は「決定わずか3日後の9月11日に発表できたのは、日本の文化を海外の人々に知ってもらうことの大切さを、前から考えていたからです。京都は千年にわたり、日本の首都・中心であり、京都で起こったことの多くが日本史の教科書に載っています。京都の歴史を学ぶことは、日本の歴史を学ぶことなのです」と語る。

 今回の「大規模な祭典」は、大きく2つの意味を持っている。
 1つ目は、来日外国人観光客に、日本の文化を楽しんでもらうことだ。そのためにさまざまな博覧会やイベントを構想中である。
 2つ目は、日本人に「日本を見直してもらう」機会を提供したいと考えていることである。五輪は、スポーツの祭典、平和の祭典であると同時に、良い意味のナショナリズムを喚起できる場でもある。「外国人に対するメッセージだけでなく、日本人に対してもメッセージを発信したいと思っています。外国人への"おもてなし"のためには、日本人自身が日本の精神的文化や伝統を再認識する必要があるからです」と熊谷副所長は語る。

(つづく)
【金木 亮憲】

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