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輝く九州の女性たち

福岡を元気にするなでしこ(1)~デザイン タスク 高橋祐子代表(後)
輝く九州の女性たち
2011年11月 5日 07:00

 東日本大震災で日本中が悲しみに沈むなか、女子サッカーの日本代表「なでしこジャパン」が FIFA女子ワールドカップで優勝をとげ、大いに日本を元気づけた。
福岡の経済界においても、男性顔負けでバリバリと働く、パワフルな女性たちがいる。今回からシリーズで福岡で活躍する女性たちをクローズアップしていく。

 第1回は、福岡市でWebを中心とした広告会社を経営する高橋祐子代表。仕事に対する姿勢やこだわりについてインタビューした。

<負けず嫌いだからやってこれた>
 34歳で独立起業した。高橋さんにとって、自身で会社を起すまでの経緯は、自然な選択の積み重ねだった。幼少の頃から絵が好きで、カメラが好きな父親の影響で『アサヒカメラ』などの雑誌をながめている子どもだった。高校は、筑陽学園高等学校・デザイン科に進学、グラフィックデザインを学び、部活動は写真部に籍をおいた。在校時、写真で大きな賞を2度受賞したこともある。当時は写真の方に興味が強くカメラマンになることを夢に、福岡でカメラマンのアシスタントを2年続けたが、断念。その後学校で学んだ事も元に、グラフィックデザインの会社にて一からデザイナーとして勤務する。その後、何社かを変わり何度目かの転職で次の会社が決まるまで、あるシステム開発会社にて、内装のカラーコーディネイトのシュミレーションシステムを開発している会社にて内観パーツを描く外注として仕事をしたのちに、その後そのままその会社にて勤務することになる。ちょうど福岡にもHPが入りだしたころで、まだ参考資料も満足にないなか、HPの制作に関わることになる。9年間勤務した後に、自身の現在の会社「デザイン タスク」を起業した。

同社が手がけたパンフレット 「広告の世界で仕事する以外、ほかの選択肢は頭になかった。好きだったしね・・・たまたまその時その時で人とのご縁と、目の前にあることをやってきたらこうなった。あまり深く考えてはいないかも(笑)」と、高橋さんは振り返る。常に目の前の仕事に全力投球だった。20代の頃は、睡眠不足と過労で2度ほど倒れ、そのうち1回は病院から強制入院させられたこともあった。
「負けず嫌いだからやってこれたんじゃないかな、それと親に感謝だけど体が丈夫だったからね(笑)」と、高橋さんは陽気な声で話す。
 働く上で、女性ならではの働きづらさというのはあったのだろうか、と聞くと、高橋さんは少し考え、「あまりなかった。この業界だからかもしれないけれども実力と実績さえあれば這い上がれますよ。後は本人しだい。広告業界を目指す人はまずは体力と精神力かな?(笑)」と、語った。

 将来の目標を聞いたところ、意外な答えが返ってきた。「結構地味ですよ(笑)ご飯が美味しく食べれて、安心して住めるところがあって、好きな本を読めて、猫の肉球をもんで...(笑)好きなことを自分の稼ぎと責任でできることかな?」

 趣味は読書と映画鑑賞。30代で購入したマンションの一室には、昔からの希望でもあった壁一面の本棚をつくった。3,000〜4,000冊は収納できるという。「今3,000冊弱だから、あともう少し入る!」。高橋さんは、嬉しそうに言う。あふれるような明るさと包み込むようなやさしい高橋さんの目には、「自然な流れ」のなかにも様々なことを乗り越えてきた、これまでの努力と強さがにじみ出ているような気がした。

(了)
【佐藤 公美】

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<プロフィール>
高橋 裕子代表.jpg高橋 裕子 (たかはし ゆうこ)
1969年、福岡県筑紫野市出身。筑陽学園高等学校・デザイン科卒業。卒業後、カメラマンのアシスタント、デザイン事務所、システム会社など勤務し、2004年に自身の会社「デザイン タスク」を起業。趣味は、読書と映画鑑賞。


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