インターネットが急速に発展している中国には、数多くのニュースサイトが存在する。そのなかから興味深い記事をピックアップし、中国のいまを探る。
新華網の報道によると、中国公安部は、1月22日(旧暦の大晦日)の午前8時から23日(旧正月)の午前8時にかけて、全国で1,602件の火災が発生したと発表した。火災による死者1名、負傷者3名で、直接的な経済損失は693万元、日本円にして約8,300万円だったという。
今年は、市民が平穏に年越しできるよう、公安部は全国の拠点で「火の元一掃」作戦として「零時に出動」を決定。大晦日当日には、のべ1万6,266部隊、20万8,000人が出動し、34万カ所以上の火災原因を取り除いたという。大晦日の夜は、全国の公安消防部隊が通報による出動回数は2,886回で、消防車5,324台、兵士2万9,054人、救援隊員444名が出動し、7,485万元の経済損失を防いだという。
中国では旧正月に爆竹や花火を打ち上げるのが恒例となっているが、北京市のタブロイド紙・新京報によると、爆竹や花火に対する北京市民の関心度が年々下がっていると報じている。
北京市の担当部門の調査によると、50%の市民が爆竹や花火の打ち上げをやらないと回答しており、自ら購入して打ち上げる人は30%にとどまっているという。近隣の爆竹花火販売店への調査では、多くの店舗で、昨年より売上を落としているという。
これらの動向から、エコへの意識の高まりとともに、他人に迷惑をかけないという市民の意識が年々向上していることが読み取れるのである。
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